軽自動車の維持費はどれくらい掛かるのか?これから軽自動車の購入を考えている人や今さらだけど軽自動者の維持費について知りたい人向けに現役メカニックが懇切丁寧に解説しているサイトです。

維持費はコストになり家計を圧迫します。節約出来る部分を知る為にも軽自動者の維持費を見なおしてみましょう。

軽自動車にかかる維持費をまとめてみたよ

今時の軽自動車は新車だとコンパクトカーも買えちゃう物もありますね。
はるか昔なら、「軽自動車=セカンドカー」のイメージがありましたが、内装も豪華になり、安全性能も充実し乗り心地も良くなったので新車購入時に多少高いと感じてもその後の維持費を考えた時、軍配が上がるのはやっぱり軽自動車です。

実際に軽自動車の購入年代で多くなっているのが「老後の費用」を考える50代が多くなっているのも頷けます。

軽自動車保有率年代軽自動車を持つと一気に行動範囲が広がりますし、気兼ねなくフラッと外出することもできますね。それにこんなご時世ですので、公共機関での移動が心配な人にはクルマは必需品です。

そこで実際、軽自動車の維持費にはどんな種類が有ってどれ位掛かるのかを見ていきましょう!

軽自動車にかかる必要経費の洗い出し

ここでは簡単にスグわかるように軽自動車を維持するのに必要な経費をザーッと洗い出してみました。

軽自動車の必要経費

・ 車両購入費用
(ローン完済している人は“ゼロ”)
・ 駐車場代:月極
・ 軽自動車税:年に1度の支払い
軽自動車税(種別割)2019年10月1日以降名称が変わっています。
・ 任意保険料:年払いor月払い
契約内容等で保険料は変わります。
・ 車検代:支払いは2年毎です。
車検費用は「諸費用」+「整備費」に分かれます。
整備費用は実際に軽自動車を点検してみないと整備必要な箇所がわかりません。

『クルマは使用する』、を前提に
メンテナンス費用:消耗品の交換
・ エンジンオイル5000km毎の交換が良いです。
・ オイルエレメント:エンジンオイル交換2回毎に交換
・ ミッションオイル
・ ワイパーブレード:出来れば1年毎の交換がおすすめ
・ バッテリー:3〜5年で交換
・ タイヤ
・ ETCカード年会費

この他、走る分だけガソリン代はかかります。

※ これで計算するのに必要な項目は出ました。後は実際に計算をして頂ければ年間の維持費は出ます。
例:
月極駐車場代:8000円(月)/96000円(年)
軽自動車税:900円(月)/10800円(年)

軽自動車税の分割はありません
任意保険料:3000円(月)6000円(年)

月に400km走行すると過程し
燃費を13km/l ・・月に使用するガソリン量:30L
レギュラーガソリン価格:135円
月額:4050円/年間:48600円
ここまでの合計:15950円/月、191400円/年

『車検代』
重量税:6600円(エコカー以外)
印紙代:1100円(指定整備)
自賠責保険料:19730円
点検:整備代:40000円(大まかに)
合計:67430円➗2・・・33715円(年間)

『経費:191400円』+『車検代:33715円』
軽自動車年間維持費合計:225115円

このような感じで計算をすると年間に掛かる維持費が算出できますよ。これはあくまでも1例です。

軽自動車の維持費を安く出来る唯一の方法

軽自動車にかかる税金の詳しい内容

軽自動車には年に1度「軽自動車税(種別割)」の支払いが有ります。軽自動車税は毎年4月1日時点で軽自動車の所有者(ローンで購入している場合は使用者)に支払い義務が有ります。

「納税通知書が届く時期」

納税通知書は、概ねゴールデンウィーク期間に市町村から送られて来ます。
支払い期限は5月末日になっている所が多いので予めお金は準備しておいた方が良いでしょう。

「軽自動車の乗用と貨物の見分け方」
軽自動車税は「乗用」と「貨物」に分類されますが、ナンバープレート区市町村名の後の最初の数字で簡単に判別できます。
「自家用乗用:589」
軽自動車5ナンバー

「自家用貨物:450」
軽自動車4ナンバー

軽自動車税の税率

平成27年3月31日以前に新規検査をしたクルマ

平成27年3月31日までに新規検査を受けた軽自動車は旧税率です。
「自家用」
乗用・・・7,200円
貨物・・・4,000円

軽自動車税率

 平成27年4月1日以後に新規検査をしたクルマ

平成27年4月1日以後に新規検査を受けた軽自動車は新税率です。

「自家用」
乗用・・・10,800円
貨物・・・5,000円

13年経過後の税金は高くなる

新規検査から13年を過ぎた軽自動車の場合、自動車税が高くなります。
これは、「経年車重課」と言って環境に悪いから早めに新しいクルマに乗り換えてね!と言われてるようなもの。
「自家用」
乗用・・・12,900円
貨物・・・6,000円
軽自動車経年車重課

「軽自動車税の支払い方法」

軽自動車税の支払い方法
「窓口機関」
各市町村指定の金融機関
各市町村納付窓口
「口座振替」
各市町村が指定している金融機関から自動的に納税が可能です。
「コンビニ納付」
全国のコンビニで納付する事ができます。
「電子納付(ペイジー)」
ペイジーマークの表示がある納付書ですと納付が可能です。
「クレジットカード決済納付」
インターネットからクレジットカードで納付可能です。
詳しくお知りになりたのでしたらお住まいの市町村にお問い合わせ願います。

車検満了日が自動車税納付時期間際の人は注意が必要

車検を受ける為には納税証明書の原本提示が必要です。しかし、自動車税の支払う方法や時期によっては「新しい納税証明書」が手元に無い場合が有ります。

例えば、クレジットカード払いの場合、市町村によっては支払い確認が取れるまで3週間程かかる事も有ります。そうなると車検を受ける事が出来なくなってしまいます。
なので、前年度に支払った納税証明書の有効期限までに車検を受ける準備が必要です。

『有効期限までは車検で使用できます」

軽自動車納税証明書有効期限

軽自動車も任意保険は必要です

軽自動車を購入した時には任意保険(自動車保険)に加入しておいた方が安心です、と言うより加入はドライバーのマナーです。
奥さんの為、子供の為に増車した時には、セカンドカー割引が適応されるので新規で契約するよりもお得に契約できます。

基本的に「自賠責保険」は対人賠償だけの補償になります。クルマ対クルマみたいな物損は保証範囲外になるので、任意保険が絶対必要です。事故内容によってはとてつもない請求が発生する事があります。
交通事故高額賠償事例
(画像引用:損保ジャパン

交通事故物損賠償金判例

例えば、
交差点で停車中のクルマに後ろから追突した。(通称おかまを掘った)

この場合、人に対しては自賠保険から最初に支払いされます。
そして、自賠責保険で払いきれない時に初めて任意保険の人保険からの支払いが行われます。
しかし、壊れたクルマを直す為の修理費用は任意保険からしか補てんされません。

任意保険には「人に対する保証(対人)」「物に対する保証(対物)」「自分自身の体の保証(人身障害)」「自分自身の車の保証(車両保険)」から成り立っています。
当然年齢が若いほど、事故を起こしてしまった人ほど、保険料は高くなります。

逆に年齢が高い人、無事故期間が長い人程保険料は安くなっていきます。
簡単に説明すると、事故率が高い人は限りなく割り増しの1等級に進み、無事故期間が長い人程割引率が高い20等級に進みます。そこで維持費(保険料)を安くするには比較し検討する事が大切です。

自動車保険に加入する方法

自動車保険に加入する方法としては
・ 代理店型(対面式)
保険会社の窓口や保険代理店で契約する方法です。
・ ダイレクト型(非対面式)
ネットから契約する事ができる。

保健料を安くできるのは、ダイレクト型ですが、万が一の時の対応に不安がある人は「対面型」が良いでしょう。しかし、代理店が仲介する事で保険料が高くなってしまうデメリットも考えないといけません。
でも、多くの保健会社にいちいち問い合わせするのは面倒だし、そんな時間は無いですよね。

そこでおすすめなのが、「一括見積もりサイト」の利用です。

インターネットから簡単に比較検討する事ができるので、時間が無い人でも何時でも気兼ねなく比較する事が可能です。

ま と め

軽自動車の維持費をまとめてみて驚いた事があります。それは「駐車場代」と「自動車保険料」が意外に掛かっている事を。戸建ての場合、駐車場代は掛かりませんが、賃貸物件に住んでいる人は駐車場代は必要経費ですね。
特に月に数回しかクルマを使わないとなるとこの2点の出費は結構でかいです。

節約出来る部分は「自動車保険料」と「車検代(整備費用)」と言う事になってきます。

ひとくちメモ・・・車検費用(整備費用)を抑えるには日頃からメンテナンスする事が重要です。壊れたら直すは逆に出費はでかくなりますよ!