ガラスコーティングシラザン50施工1

シラザン50を施工する前に下処理する必要があるのか?

シラザン50を施工する前に「シラザン50」って何?と思われた人も居るかと思いますので簡単に説明します。

コーティングの中でも耐久性に優れ、艶・滑水に優れているガラスコーティングに分類されるのが“シラザン50”なのです。施工の難しさからガラスコーティングはプロしか施工出来ない時期もありました。

今回施工するシラザン50は個人でも気軽にガラスコーティングが施工できる「本格的スプレー式」になって居ます。

スプレー式にする事でガラスコーティングで多い失敗“ムラ”を出来るだけ無くしお手軽な価格でガラスコーティングの艶を手に入れる事を可能にしたのがシラザン50です。

『マイカーにシラザン50ガラスコーティングを施工しました!この艶驚きです。』

ガラスコーティングシラザン50施工1

個人で簡単にガラスコーティングが施工出来るシラザン50ですが、テロテロの艶を出すにはしっかりと『下地処理』が重要です。下地処理を適切に行わないとシラザン50本来の効果が発揮出来ず、期待した艶が出ない事もあります。

下地処理をしっかり行なわないとムラや艶が無い等の失敗を引き起こします。

こちらの記事『失敗する5つの原因』を確認しておいて下さい。

クルマのガラスコーティングを自分でやった時に失敗する5つの原因

シラザン50施工前の下地処理を行う3つのメリット

その1:耐久性向上
適切な下地処理を行うことで、表面の汚れや傷を取り除き、コーティング剤の密着性を高めることができます。これにより、シラザン50のガラスコーティングの耐久性が向上し、長期間にわたってクルマ全体を保護することができます。

その2:撥水・滑水向上
下地処理により表面の滑らかさが向上し、水や油などの液体が表面に付着しにくくなります。これにより、雨天時や洗車時に水滴が簡単に落ちるため、美しい仕上がりを維持しやすくなります。

その3:均一な仕上がり
下地処理により表面の不均一な箇所や傷が修正されるため、コーティング剤が均一に施工されます。これにより、見た目の美しさが向上し、仕上がりの質が高まります。(深い艶)

下地処理の最も重要な点は、汚れや酸化物、微細な傷、既存のコーティングなどの不純物を除去することです。不純物が残ったままでは、コーティングが密着せず、効果が薄れてしまいます。専用の洗浄剤や研磨剤を使用して、表面をきれいに整えることで、コーティングの密着性と耐久性を確保することができます。

シラザン50のガラスコーティング施工前の下地処理は、その効果と成果を最大限に引き出すために不可欠なプロセスです。下地処理の実施手順について詳しく解説します。

シラザン50施工前の下地処理パーフェクトガイド

シラザン50ガラスコーティング最高の艶を出す為の下地処理パーフェクトガイド

Step1:洗車

シュアラスター カーシャンプー

シャンプー洗車をする前にクルマ全体に付着した砂や埃を水で洗い流しましょう。いきなりシャンプー洗車をするとシャンプーの泡でボディーに傷を付けてしまう可能性があります。


シャンプー洗車に使うシャンプーの選び方
洗車に使用するシャンプーは、ワックス成分や撥水成分が入っていない中性商品を選ぶようにして下さい。 (Surluster(シュアラスターカーシャンプー)ならノーコンパウンドで中性。

クルマのボディー色に関わらず全色対応(ボディ全般に対応)なので安心です。気持ち良い泡立ちはボディーへのキズ防止に繋がりますし、汚れやシャンプー成分が再付着しない為に泡切れが素早いカーシャンプーなのでお勧めです。

Step2:鉄粉除去

クルマに鉄粉?と言われそうですが意外にボディーに付いているものですよ。特に線路の近くに住んでいたり駐車場が線路近くにあるのは確実に鉄粉がボディーに飛んでいます。

ブレーキは鉄粉が付きまくりで溶剤を吹きつけた瞬間「赤色」に変色します。写真じゃ分かりづらいかも知れませんがボディーに溶剤を吹き付けし暫くおいておくと地面に赤色の水が広がって居ます。

今回下地処理に使用したアイテムは「鉄粉を溶かし水で洗い流す」と「粘土でくっ付けて取り除く」の2種類です。

Step2-1「洗い流すタイプから」

洗い流すタイプをボディ全体にスプレーし、乾かない時間(2分程度)で水で洗い流します。

知らぬ間にボディにも鉄粉が確実に付いていた証拠

鉄粉取り

鉄粉取り1

Step2-2「粘土で仕上げ」

鉄粉取りを洗い流したら取り切れてない鉄粉等を粘土を使って取っていきます。

水に濡らしながら使いますが、滑りを良くする為にカーシャンプーに浸して使うと良いです。表面が汚れたら、汚れた部分を内側に練り込んで常に綺麗な面を使用します。

水を流しながらなでるように軽く滑らせるだけで鉄粉等が付いてきます。

注意点は、力を入れてゴシゴシ押し付けると傷が付きます。また、乾いてしまうと粘土の跡が残り擦っても取れなくなる場合もあります。

シュアラスターネンドクリーナー


鉄粉の確認方法とアイテム紹介

ホースから水を少し出しながらボディー表面を撫でるとザラザラしている感覚が分かると思います。これが鉄粉です。

今回鉄粉取りに使用したアイテムは、鉄粉を溶かして水で洗い流す製品鉄粉取り粘土で取り除く製品です。

『鉄粉を溶かして洗い流すタイプ』

B-PRO鉄粉除去剤ボディを擦らないので傷が付きにくい。B-PROは「性能」「使いやすさ」「コストパフォーマンス」に重点を置いて開発したプロユースのためのカーケアブランドです。

BPRO 車用ボディクリーナー 鉄粉除去剤 500ml におい控えめ 洗車 業務用 BCQ-116-1

『粘土タイプ』

シュアラスター製品なので安心感があります。基本的にはノーコンパウンドを選択。

シュアラスター 洗車 ネンドクリーナー ソフト S-83 鉄粉除去 ノーコンパウンド

Step3:イオンデポジット除去

鉄粉を取り除いたら一度水で流しデポジット除去して行きます。シラザン50ガラスコーティングの深い艶を求めるのならイオンデポジットやウォータースポット除去は必須です。

イオンデポジットクリーナー

これはシラザン50専用メンテナンスキットに入っているデポジットクリーナーです。シラザン50でガラスコーティングを施工するので今後メンテナンスキット(シラザン50 撥水/滑水 復活キット)が必要になるので今のうち購入してた方が良いでしょう。

濡れているボディでも使用出来ます。

イオンデポジットクリーナー使用方法

塗り込んだら2〜3分程度(乾燥しない程度)液剤を馴染ませます。

その後、水を十分に染みこませたクロスで拭取り、もしくは水(洗剤)で溶剤を洗い流します。

注意点:液剤が乾燥すると跡が残る可能性がありその処理に手間が掛かるので、パネル面事に仕上げて行きます。

ガラス面や樹脂・モール部分、メッキ・アルミホイールには施工(溶剤は飛ばない)しないように気をつけてください。


イオンデポジットの確認方法とアイテム紹介

ボディに付着するイオンデポジットやウォータースポットは除去方法が変わってきます

ボディの表面に水滴が残り白く媚びりついているのはイオンデポジット(水垢)で、それがシミとなって塗装面まで浸食してしまっているのがウォータースポットです。。

ウォータースポットイオンデポジット(水垢)であれば、ご自身でも施工可能ですがボディ色や塗装状況によっては難しい場合もあります。イオンデポジット除去剤で除去出来なく残ってるのはウォータースポットです。ウォータースポットを除去出来るのはコンパウンドで研磨しないと取り除く事が出来ません。

【ボディに付いている汚れを分別】

・ ピッチ・タール
クルマの下の方に付着するアスファルトの破片などの汚れ。白いクルマでは茶色く見えるので鉄粉と勘違いするかも。

・ 鉄粉
空気中の鉄粉が付着して酸化し、塗装表面に食いついたもの。線路近くは鉄粉が飛んでいる。

・ 水垢
ワックス成分や雨水に含まれる油分がボディにて蒸発し油分だけ残ったもの。

・ イオンデジポット
水に含まれるミネラルなどの不純物が乾燥後に白く残る。

・ ウォータースポット
水滴がレンズの役割をし太陽光を一点に集める事で塗装が焼けたりしている。

今回使用したのが
シラザン50専用イオンデポジットクリーナー 単品(200ml)

Step4:研磨作業

Step3まで終わった所で天井から水を流し埃や汚れを流します。この後研磨作業を行いますが深い傷や塗装面が劣化している場合専門業者に依頼することをお勧めします。なぜなら、キズをなくす為擦り過ぎて下地が出る可能性があるからです。

ただ、ご自身でやってみたい!場合自己責任でお願いします。下地が見えたとか塗装が剥げたとか現車を確認しないと塗装状態が分からない為。

最終仕上げ艶出し

「研磨作業:必要なアイテム」

コンパウンド番手(参考程度)と主な用途

・ 粗目(#600程度)・・・サビ取や塗装前の下地作り(重度の雨じみや深い傷)殆ど使用しません。

・ 中目(800~#1000程度)・・・重度のクスミや洗車キズ等比較的深めのキズ消しに使用。研磨能力が高いので使用する際は注意が必要です。

・ 細目(1200~#1500程度)・・・ごく浅い傷や洗車キズ消しに使用。コーテイング施工前に主に使用。

・ 極細目/超微粒子(2000~#3000程度)・・・洗車で落ちない水ジミや細目コンパウンドでの磨きキズ消しに使用。

・ 艶出し(6000~#15000程度)・・・濃色車のバフ目消しの最終仕上げの艶出しに使用。

初めてコンパウンド磨きをする人にお勧めは手磨きです。「エッ?疲れるでしょ」って言われそうだけど、手磨きなら擦り過ぎて下地が出る(塗装を削り過ぎない)まで研磨する事がありません。それに削っちゃダメな部分は回避出来るので疲れるけど手磨きがお勧めです。

研磨作業はとても簡単です。

磨き

コンパウンドで研磨する時に使用するのは、専用スポンジでもOKですし、マイクロファイバークロスや艶出しクロスを使用しても大丈夫です。しかし、使用するコンパウンドの種類だけスポンジ等は使い分けして下さい。

例えばボンネットなら全体を一気に研磨するのでは無く半分を研磨しクロスで拭き取る。これを繰り返して行くだけです。

キズを消す事、すなわちキズの深さまで削り取る作業ですので、キズが深ければ深いほど下地が出やすくなります。なので、どの程度のキズを取るのか?を決めてから研磨作業に入って下さい。

キズの深さによりコンパウンドを使い分けします。そして最終行程はコンパウンドの磨きキズを消すのが最終目的になって来ます。

【磨く順番(1例)】

・白系:細目 ⇒ 極細目
・黒系:細目 ⇒ 極細目 ⇒ 超微粒子 

最初は洗車キズなどを消すために、細目のコンパウンドあたりから始めます。

白系のボディであれば、これでキズは見えなくなるでしょう。しかし、濃色車はコンパウンドの磨きキズが目立つので、今度は極細目を使用して磨きます。気になる磨き傷があるなら超微粒子または鏡面仕上げのコンパウンドを使用して磨きます。


研磨に使用するアイテム紹介

コンパウンドも色々なメーカーがあり悩むと思います。

今回私が使用したのが「HybridNanoglass ミラーフィニッシュ仕上げ用コンパウンド)」ですが、そこそこ良いお値段がします。

そこでお勧めなのが、少量3本セットプロ御用達の3Mコンパウンド 3本セット ハード1/ハード2/ウルトラフィーナプレミアム。

3Mの商品紹介文を貼り付けておきます↓

  • 3M コンパウンドトライアルキットは既に販売されている750ml品を小容量にし、3本をキット化した製品です。
  • ハード1:超硬研磨粒子を使用しており、優れた切削性を発揮します。淡色車であれば、このコンパウンドだけで仕上がるほどすばらしいツヤが得られます。P2000程度のペーパー目を取り除くことができます。
  • ハード2:優れた切削性で、艶良く仕上がります。超微粒子でありながら、すぐれた切削性を発揮します。スポンジバフとの組み合わせで使用します。
  • ウルトラフィーナプレミアム: 淡色車から濃色車、耐スリ傷性クリアまで、幅広い塗膜を効率的に仕上げることのできるハイパフォーマンスコンパウンドです。持続する研磨力が特長です。バフでの拭き上げが早く、ツヤが出てからも研磨力が持続します。仕上がりの様子を目で見て確実に確認出来るため、磨き残しや磨きすぎを防ぎ、効率的な作業を可能にします。

Step5:脱脂作業

コンパウンドでボディ磨きが終わったら、専用シャンプーで洗車を行います。磨き行程をしない場合にもこの専用シャンプーが必要です。なぜなら油分が残っているとコーティング溶剤が浮いてしまい効果が発揮出来ないからです。

シラザン50セット脱脂シャンプー
最終洗車は汚れやコンパウンド粉などをキレイに落とすよう入念に行うことがポイントです。この専用シャンプーは脱脂が出来るシャンプーですが念の為「シリコンオフ」溶剤を最終的に使用して脱脂して行きます。
水分は丁寧にふき取るようにし特にドアの開口部やドアミラーなどの開口部は、水分が溜まりやすいのでしっかり水分はふき取ってください。

Step1:水で20倍に薄める
『シャンプー:100mlに対し水:1900ml』

Step2:脱脂シャンプーを大量の水で洗い流し、泡成分が車に残らないように

Step3:念入りに水分を拭き取る、吹き飛ばす
※注意※絶対に水分が残らないように!!

Step4:シリコンオフで完全脱脂
ウエスやマイクロクロス等に適量染み込ませ脱脂したい箇所を拭き上げて行きます。拭いている瞬間から乾いて行きます。
この脱脂作業を行う時ビニール手袋等を使用する事をお勧めします。(手が荒れるかも)

脱脂シリコンオフ
※絶対禁止※
1:脱脂作業を行った場所は絶対に素手で触れないでください。手の油分が付着し再度脱脂しないといけません。
2:シリコンオフを使用中は火気厳禁!!燃えるよ


脱脂に使用するアイテム紹介

脱脂シャンプーはシラザン50キットの中に入って居ます

シラザン50ガラスコーティング施工前のまとめ

シラザン50ガラスコーティングは、その優れた耐久性と光沢で人気のあるコーティングです。プロしか施工出来なかったガラスコーティングを簡単に個人でも施工出来その効果が絶大です。

ですが、下地処理を適切に行わないと期待した効果を得られない可能性があります。下地処理のポイントと注意点についてのまとめになります。

【スクラッチ除去と研磨】

表面に微細なスクラッチやキズがある場合、コーティングを施しても美しい仕上がりを得ることができません。施工前にスクラッチの除去と研磨作業を行い、表面を平滑に整えることが大切です。

【徹底した洗浄】

シラザン50ガラスコーティングを施工する前に、表面を徹底的に洗浄することが重要です。普通の洗車では不十分なため、専用のクリーニング剤を使用して油脂や汚れを取り除きます。洗浄が不十分な場合、コーティング剤が十分に密着せず、耐久性に欠ける可能性があります。

つまり、下地が綺麗で油汚れが無いように処理をする事で効果が期待出来るという事です。