下回り錆び

車のメンテナンスで必要は春版をお届けします。特に雪が降る地域ではこれを怠ると大ダメージを車に与える事になります。最悪のパターンだと、突然走れなくなったり、もしくは代替えしなくてはいけなくなります。大切な愛車をメンテナンスする事を一覧にして見ました。

春到来の前に車のメンテナンスが必要な箇所とは?

凍結路面や雪道走行後のクルマの下回りは融雪剤の影響でこんなに赤錆が発生しています。車をリフトで上げて下回りを見たところです。

下回り錆び

※ マフラーは真っ赤に錆びてしまっています。

下回り錆びがひどい

※ 溶接部分が錆びでめくれ上がったり最悪は溶接部分が剥がれてしまう事もあります

国産車の足回りにはまだまだ鉄が使われています。
高級車(ヨーロッパ車中心)ではアルミニウムを使っているのもありますが、軽自動車やコンパクトカーなどは鉄が多く使用されています。高級ミニバンのアルファードでも足回りには鉄が多く使用されています。

冬を越えた車は至るところが腐食との戦い

これは雪が降る地域に多く見られる腐食です。
原因は『融雪剤』です。
融雪剤は、道路に積もった雪を溶かすほかに凍結防止目的で散布されています。
この融雪剤に使われているのが塩化カルシウム水溶液で融雪剤が付着した場所(鉄の部分)は腐食が激しいです。

また、タイヤがあげた水しぶきが下回り、特にリア側に付着したり、前を走っているクルマの水しぶきでボディ全体に融雪剤を浴びてしまいます。

このままの状態でクルマを乗り続けていると融雪剤がドアの内側やフェンダー内側に入り込み至るところを錆びさせてしまいます。特に多いのはリアフェンダーが錆び、そこから腐食し穴が開いてしまいます。

ワゴンRリアフェンダー錆び

※ ワゴンRリアフェンダーはよく錆びて穴があきますね

なので、融雪剤が散布されていただろう道路を走行したら即座に流水で下回りはもちろん、ボディ全体を洗いましょう。

冬が終わり春になる前の車のメンテナンス一覧

・ 洗車(下回り含む)
・ コーティングメンテナンス
・ ワイパーブレード交換
・ エンジンオイル交換(オイルエレメント時期なら交換)
・ 夏タイヤ交換(プラットフォーム出ているのなら)
ブリジストンに引けを取らない「アジアンタイヤ」ならこちらの記事を参考に

・ 空気圧点検「空気圧点検記事はこちら
・ バッテリ電圧点検「バッテリー交換目安記事はこちら

ここまでは春のメンテナンスで確認したいところです。

車のメンテナンス料金

あなた自身で出来るメンテナンスは下回り洗浄です。
ホースで勢い良くフェンダー内の泥を流す事
この時やって欲しい事は
ハンドルを右イッパイに切った状態を保持し見える内側を丁寧に水で流します。
同じように左イッパイにハンドルを切り見える内側を丁寧に水で流します。

注意・ハンドルを左右イッパイに切ったらエンジンは止めましょう
なぜなら、水はエンジン部分にかかりトラブルを起こしてしまうからです。

そのほかの部分については、「法定12ヶ月定期点検」がおすすめです。
法定12ヶ月点検とは、乗用車の場合12ヶ月置きに実施します。

その時期がいつなのか?が一番わかりやすいのはフロントガラス上部左側(左ハンドル車は右側)に貼ってある通称ダイアルステッカーで確認できます。

ただ、定期点検時期で無ければ、点検が出来なのか?と言うとそれはありません。
オイル交換を頼む時に一緒にこれらの点検をお願いする方法もあります。

法定12ヶ月点検のメンテナンス料金は概ね税別6,000〜12,000円の範囲です。
車種や大きさで価格の幅があり車検やメンテナンスでお世話になっている整備工場に確認すれば丁寧に教えてくれます。

もし、下回りに錆びが発生しているであれば錆びを防ぐ「防錆施工」をしておいた方が良いでしょう。
私は下回り(アンダーフロア・マフラー含め)防錆施工しています。
その効果はてきめんで錆びは発生していません。

春版車のメンテナンスのまとめ

冬道を走破した地域では必ず下回りのせんしゃは必要です。

融雪剤の影響で錆びます。

そのままにしておくと最悪の場合フロアに穴が開くとか、ロアアームが折れるとか有ります。

なので、春になったら下回りは綺麗に洗浄しましょう。