車検は安い方が、は間違い!絶対に損しないのは見積もりで比較することが必要

車検とは、クルマの健康状態を国が確認する制度で車検費用はディーラーが高い、と言われていますが、車検の仕組みを知ることで、安く車検を受けることができるのです。その秘密を現役メカニックが暴露!

車検にまつわる不思議なこと

車検をとれば、次の車検まで故障しない、と思っている人はまだまだ多くいますね。整備業界でもこのあたりは色々とアピールはしていますが・・・。
まずは、「車検を受ける」と言う意味から・・・。

クルマを検査する=車検、その名の通りです。公道を走るためには、全ての人に共通のルールが必要です。

例えば、
・ A地方では、「赤は進め」「青は止まれ」
・ B地方では。「黄色は止まれ」「赤と青は止まれ」
だと、違う地域に移動したとたんに事故多発してしてしまいます。

そこで必要なのが、誰でも安心して安全にドライブするために共通のルールが必要です。それが、「道路運送車両法」と言う法律が検査(車検)の基本ルールになります。

この法律に合っているか?不具合がないか?を検査するのが『車検』です。検査自体は、クルマを分解することはしません。外から見える範囲で検査します。

「国の検査場」
ここでは、サイドスリップ、ブレーキ、スピードメーター誤差、排気ガス濃度、ヘッドライト、下回り検査などが検査されます。
車検場

つまり、検査に通れば公道を走ることが許される、だけと言うわけです。しかし、それで故障しないか?といえばそれは別問題です。

車検よりもっと大切なことが・・・

あなたの健康状態を確認するのは、「健康診断」ですね。サラリーマンでしたら、年に1度は健康診断を受けていると思います。
クルマの健康状態を確認するのが、「車検」です。

例えば、健康診断で「不整脈」が見つかれば後に再検査の精密検査をしますよね。人の健康状態を「健康診断」と言う簡易的な検査だけで身体の全てを確認する事は時間も費用も掛かってしまいます。もっと詳しく検査をして欲しい人対象に行っているのが、1泊、もしくは2泊する『人間ドック』になります。

クルマの場合、車検で確認する場所は国(法律)で決められていてそこが規定以内に入っていれば検査に合格します。人間で言えば健康診断になります。

そこから詳しく点検や交換をするのが、人間ドックと考えて貰うと分かりやすいかと・・・。
その中でも重要な部分(ブレーキなど)は分解し点検します。

これを「点検・整備」と呼び普通車や軽自動車の場合『24ヶ月定期点検』と名称が付いています。

つまり、『車検=点検+整備(交換・調整など)』

安い車検は、点検・整備をしない「ユーザー車検」を行っている可能性があります。とても重要な「ブレーキ」はユーザー以外分解できません。ユーザー車検は別名代行車検と呼ばれあなたに変わって第三者が、検査を受けるだけなので安くあがります。

しかし、点検と整備をしていないので、いつ・どこで故障するか?なので、安全に安心してドライブするのなら、「24ヶ月定期点検付き車検」は絶対に必要不可欠です。

車検はディーラーが安心???

では、どこで車検を受けるか?ここが多くの人が悩む所ではないですか。

車検を受ける場所の主な所

・ ディーラー
・ 整備工場
・ ガソリンスタンド
・ カーショップ
・ 全国チェーン店(整備工場・スタンドが運営)

基本的に国が定めた「認証工場」「指定工場」と呼ばれる場所で車検は受けれます。

ディーラー車検は高い、と良く言われますが最近は新車販売台数も減って来ているので、車検費用も以前よりリーズナブルになってなっています。また、一概に車検は高いと思う人にオススメなのが、相見積もりを取らない限り確認しようがありません。

例えば、基本料金は激安にして集客し見積もりに来てくれたら、ディーラーと同じじゃないか、となってしまう事もあります。

例えば、スタンドでやっていたのが、「車検基本料金:6800円」とか・・・安い!と思って見積もりを取ると、ディーラーと変わらない。基本料金を安く見せてあるところは、集客のためで追加整備料金や手数料で取ることが多いです。なので、車検費用は、トータルで比較することが大切です。

そして、ここ重要ね!
・ 車検に通らない箇所の整備
・ 安全に安心してドライブするように予防整備
と言う考え方が整備工場にはあり、車検に通りません箇所が絶対に交換が必要になる部分です。
予防整備とは、バッテリーは突然上がる、と言う傾向があるので年数で交換が必要な部品です。交換した事ないのでしたら、車検で交換すべきです。=これが予防整備の部分になります。

しかし整備料金が高い、と言われる理由は、なんでもかんでも交換しちゃえ、と言うディーラーもスタンドも、整備工場も未だにありますよ。この「車検に通りません箇所」と「予防整備」の部分を吟味することで車検料金を抑えることができます。

車検費用を安くする究極の方法とは

必ず必要な交換箇所と予防整備の箇所の判別は分かりズラいですね。そこであなたにやっていただきたいのが、見積もりを2〜3社とることです。
見積もりを取る意味は、料金の比較、と言うより整備内容の比較することができるからです。

同じ整備内容が入っていれば、そこは車検に通らない場所かも3社3通りの内容なら、安心・安全にドライブするための整備。見積もりで比較する内容は、整備するところ、ということです。

あとは、各種手数料の内容ですね。結構色々な内容で手数料を稼いでいます。まずは、見積もりをすることから始めてください。

車検見積もり取ったけど内容が良いのか?悪いのか?分からない。
と言うあなたには、私が直接アドバイスを致します。このブログのコメント欄に書き込みを入れてくれれば返信を致します。現役メカニックが直接判断いたしますよ

ま と め

車検は難しいと言うより、不明瞭な部分がまだまだ多く費用が幾らかかるのか不安になる人も多く居るのは事実です。そこを改善しようと多くの会社はやっていますが、まだまだ、どんぶり勘定整備工場も多いもの事実です。

まず、安心して車検を受ける為には見積もりは絶対に取った方が良いです。それに相見積もりは必要ですね。なぜなら、同じような内容の見積もり内容ならその箇所は交換が必要な部分だと言えるからです。

もし、見積もり内容に不安があるのでしたら、私が判断を致します。お気軽にコメント欄に書き込みをしてください。追ってご連絡いたします。