最近「アジアン・タイヤ」が新車装着タイヤ指定されているクルマも見受けられるようになりました。しかしまだ国産品神話が強く、激安アジアンタイヤに不安を持つ人も多くいます。そこで今回私自身、人柱となり「momo(モモ)OUTRUN M-2」をインプレッション(評価)をしたいと思います。
そもそもアジアンタイヤって?
まず、アジアン・タイヤを知らない人に「アジアン・タイヤって?」と言うところから。
アジアン・タイヤとは、主に韓国、台湾、インドネシア、中国などで生産されているタイヤを指します。そして一番のメリットは「安い」と言う事でしょう!
例えば、
ブリヂストン エコピア
195/60R15・・・13,716円(1本)
4本購入で54,864円
momo(モモ)OUTRUN M-2
195/60R15・・・5,140円(1本)
4本購入して20,560円なり
(オートウェイ参考価格2020/6/23)
国産メーカー品の約半分でクルマ1台分揃える事が出来ます。でもね、安いだけじゃね。性能良くなくちゃ不安ですよね。大切な「家族」や「友人」「恋人」を乗せているのですから・・・。
実際アジアンタイヤの僕自身の印象は安い・悪い・グリップしないの印象がとても強く今まで正直履いた事がありません。しかし、実際にタイヤメーカー「momo(モモ)」の『OUTRUN M-2』に交換して慣らしまで終わらせた感想は
『コリャいいわ!コスパ最高じゃん』
でした。そこで今回momo(モモ)『OUTRUN M-2』のインプレッションを詳しくしたいと思います。
タイヤメーカー「momo(モモ)」の『OUTRUN M-2』の性能をまず
MOMO「OUTRUN M-2(アウトラン エム2)性能
momoはステアリングをはじめ、長年のレース経験で培われた技術と経験を取り入れた自動車パーツで有名なイタリアのブランド。
OUTRUN M-2(アウトラン エムツー)は、排水性に優れている為、
ドライ、ウェット両方で安定した走行が可能。
また転がり抵抗も抑えている為、燃費性能にも貢献。
高いグリップ性能と環境性能を高い次元で融合させたタイヤです。引用元: MOMO特設サイト
momo特設ページより引用
気になる基本性能ですが、タイヤが届いて初めて知ったのですが、
『転がり抵抗性能・・・Cランク』
『ウェットグリップ性能・・・Bランク』
「転がり抵抗性能」の等級・・・AAA・AA・A
「ウェットグリップ性能」の等級・・・a・b・c・d
に該当するものが「低燃費タイヤ」となり「低燃費タイヤ統一マーク」が表示されます。
momoタイヤは低燃費タイヤではありませんが、ウエットグリップはブリジストンNEXTRYよりも1ランク上
左右非対称パターン
「mommo M-2」は、左右非対称トレッドパターンを採用し縦溝4本、ショルダーからサイドへの太い横溝が特徴です。設定サイズも14~16インチとコンパクトカーからミニバンまで対応しています。
見る限り排水性が良いように感じます。
アジアンタイヤなる所以
momoタイヤのサイドにはどこを探しても「メイドインチャイナ」はなく「Engineered in Italy」と刻まれているので知らない人はアジアンタイヤとは思わないでしょう!
※ ラべリング(表示方法)とは? ※
低燃費タイヤの普及を目的に「転がり抵抗性能」と「ウェットグリップ性能」の等級分けを行い、ラベル表示するものです
(一般社団法人 日本自動車タイヤ協会より引用)
momo(モモ)タイヤで実走行レビュー
長々と性能やらを書いてきましたが、あなたが一番気になっている『実際のところはどうなの?』
「今回使用した車両」トヨタ・ガイア
総走行距離:145000km、足回りは経過年数、走行距離のそれなりにへたってる状態ですが、メンテナンスはバッチリ行っています!
実際に走ってきた路面状態は『高速、一般道、ワインディング、荒れた路面』で天候は『雨時々大雨、たまに晴れ間』
慣らしも含めて色々な路面状況、雨天走行もできたので、momoタイヤの本領が分かるでしょう。
交換直後の感想
ブリジストンSNEAKER SNK2シリーズからの履き替え
momo(モモ)OUTRUN M-2は「スタンダード」なので、平均的な性能を持つバランスのよいタイヤになります。走り出しはゴツゴツ感はなく、スムーズな転がりをし、そして・・・『静かだ』それも、とっても静かなのです。
今までのタイヤだと「ヌメー」と走るのに対してmomo-M2は「スルスル」と走る、明らかに走りがスムーズになりました。
それに!今までとブレーキのタイミングが違うのでアクセルを離すタイミング・ブレーキを踏むタイミングは慣れが必要です。
ハンドルのブレも少なく、バランスのウエイトも以前に比べかなり減り、バランスが良いタイヤなんだと。でも、アジアン・タイヤ初心者としては、ブリップ力に不安が残るので慣らしが終わるまで安全運転で行きます。(まだ信用していない・・・)
200km慣らしを終わらせてから
今回480km程のロングドライブをし、一番気になっていた「雨の日のグリップ性能」を体感できたのは収穫です。また、高速走行・曲がりくねったワインディングも走行できたのでとっても満足!
高速道路走行編
高速走行時は土砂降りでわだちに水は溜まっている中を結構はスピードで走って来ました。
新品タイヤだからでしょうけど、ハイドロプレーニング現象は起きませんし、水にタイヤが取られる、という事もありませんでした。
>また、しっかりグリップしている感じがハンドルに伝わってくるので大雨でも不安なくそこそこのスピードで走ることもできました。
車線変更しても安定性は良く、直線で制限速度+αで走行してもブレも感じません。
ワインディングロード編
イロハ坂を彷彿させるような曲がりくねったワインディングを60〜80km/hで走行しましたが、橋桁の継ぎ目の鉄板でわざとハンドルを切りながら、ブレーキを踏んだりしましたが、ABSが作動する事はありませんでした。
(くだり坂でそこそこスピードが乗っている状態でのハンドル切りながらブレーキを踏むのは勇気も必要でしたが、それより怖かった(; ;)
ABSも作動することなく難なくコーナーをクリアしていくのは、改めてmomoタイヤの底力を見せつけられました。
一般道走行編
一般道・荒れた路面は路面の状況がハンドル・車体に伝わってくる。
悪く言えば、それなりにうるさくなる。
しかし、これも不快はレベルではなく、いたって静かにスムーズに回転している(一般的レベル)
もし、これ以上の静粛性を求めるのであれば、例えば、ブリジストンのレグノなど高性能タイヤを買う他ないでしょう。
全体的な感想
アジアン・タイヤ初心者としては、正直『今時のアジアン・タイヤ』はここまで進化しているのか!でした。
「インプレッションまとめると」
・ 静か
・ 雨天でもしっかりグリック(止まる)
・ しっかり踏ん張る
・ ハンドル切っただけ曲がってくれる
以上、コスパ良いです。
残るは耐久性ですが、これだけは継続して行かないとなんともわかりません。
最後に1つだけ気になった点が空気圧を上げるとゴムまりのようにポンポン弾む感じがする事
高速も走る事を予想しタイヤ空気圧をメーカー標準が200kPaでしたが、230kPaで。
これから走行しながら一番しっくりくる空気圧を見つけてみたいと思っています。
momo M-2の購入方法
momo(モモ)タイヤの購入方法は現在だとネット通販が主流になるでしょう。
『AUTOWAY』
今回僕が購入した『モモ(MOMO) OUTRUN M-2 195/60R15 88H』を
AUTOWAYで購入・・・5,140円(1本・税込、送料無料)
アジアンタイヤの耐久性は?
あなたがアジアンタイヤで一番気になる所はズバリ!耐久性ではないでしょうか。ネットの評価で良く言われているのが『安いだけで耐久性も悪い!』
実際1年6000km走行しその評価を書いている人はそれほど多くはないでしょう。
『現在の走行距離数:150901km』
「モモ(MOMO) OUTRUN M-2」に交換した時期は2019年6月、走行距離が145000kmでしたので、ちょうど1年走行した事になります。
溝の残量が8mm、スリップサインまでが6.4mmなのでこの調子なら後2年間は保つだろうと推測します。(実際に走り方でタイヤの減り方は変わりますが・・・)
「1年間走行した状態のインプレッション」
ドライ路面・・・相変わらず「静か!」ですが、新品の時に比べると多少ロードノイズが多くなった気がします。それでもまだまだ静かです。それと良く転がります。高速走行時の燃費は平均13km/l、街乗りでも平均9〜8km/lは走りますよ。
ウエット路面・・・ブレーキング時の「止まる感覚は危ない!」は全く感じません。曲がるに関しても横断歩道上でスリップした事はありません。(ABSが作動するほと強くブレーキを踏んでもしっかりグリップ感はあります)
※追記(2022年3月)※
『現在の走行距離数:160,273km』
アジアンタイヤ(momoタイヤ)を新品で装着したの時が2019年6月、走行距離数145,000kmですので15,273km程走行しました。
残溝が4.4mmでスリップサイン1.6mmを引くと『2.8mm』が残っている計算になります。
『ドライ路面』
静粛性はまだまだ保たれています。高速走行をしても音楽の音を高くする事もありませんでした。燃費も悪くなってなく全体的に新品状態の性能を維持しています。ハンドリングやブレーキを掛けた時のよれた感じもなく、まだまだ使用する事が可能な残溝です。
『ウエット路面』
深い水溜りを通過する時はしっかり排水している感じが取れハンドルが大きく取られる事はありません。ブレーキを掛けた時、しっかりグリップしている感触が体に伝わって来るので全く不安は感じません。
約1年9ヶ月、15,000km程使用してきましたが、使っていて何ら不安はありません。それより意外に溝が残っているいる事に驚きました。
国産メーカー品だろうと安いアジアンタイヤだろうと、空気圧管理はしっかり行うことがタイヤを長持ちさせる秘訣です。 様々なクルマで空気圧をチエックしていますが、その殆どがエア不足しています。その結果、偏摩耗を起こしています。
アジアンタイヤ「momo」の耐久性まとめ
まだまだアジアンタイヤをバカにする人がいますが、しっかりメンテナンス(空気圧調整など) をすれば国産タイヤと比べても遜色は全くありません。(国産タイヤを履いていてもメンテナンスしてはい人はゴロゴロいますけど・・・)
総論
ミニバンや軽自動車など家族が多く、クルマにお金をかけたくない人にとてもオススメなのが「アジアンタイヤ」です。コスパは最高です。以上が耐久性の報告となります。
ま と め
初アジアンタイヤでしたが、思った以上に国産品と変わりなんじゃないか!と。
それに安い、コスパ最高じゃん、あとは耐久性(何年持つか)だけ心配すれば良いのかな、と。
国産品で4年間使うなら、半額で買えるそれも2年起きにmomo(モモ)に交換しても良いかと思います。
これは、国産品もそうですが、最新製造年に一部古いのが混じっている、と言う事があります。
今回「AUTOWAY」から送られて来た『モモ(MOMO) OUTRUN M-2』の製造年を見ると19/44,19/12,19/19,なんと1本だけ18/44
AUTOWAYサイトのどのタイヤメーカーレビューを見てもたまに「1本だけ古い物」が混じってると言うレビューを見る事が・・・。
これさえ気にしなければ(僕は気になりませんが)アジアンタイヤ、momoはオススメします。
ブリジストン公式サイトにこのような解釈が載っています。
適正に保管された乗用車用夏タイヤは、
3年間は同等の性能を保つことが確認されています。引用元: BS公式サイト
安かろう・悪かろうは過去の話。
子育て世代や年金受給世代、クルマにお金は掛けたく無い人やアジアンタイヤに興味がある人に是非読んで欲しいレポートでした。
“momo(モモ)タイヤを実際に購入し性能を評価をしてみたところ驚きの結末に” への5件のフィードバック