輸入タイヤに限らずタイヤゴムの性質上自然にエアが洩れ空気圧が低下します。空気圧が低下したタイヤで走る事は燃費も悪くなりますが、それ以上に危険が潜んでいる事を知っていましたか?
空気圧は月1回を目安に点検する事で安全で安心なドライブを楽しむ事ができます。では、空気圧はどのように点検し調整したらいいのか。また、ガソリンスタンド以外でタイヤ空気圧を調整する方法をを解説しますね。この方法なら自宅で簡単にタイヤの空気圧はチエックできます。
タイヤの空気圧が不足するとなにが起きるのか
輸入タイヤに限らず国産タイヤでも適正空気圧決まっています。少ないよりは多少多い方がいいだろうと考えがちですが空気圧は高すぎても低すぎてもいけません。
画像右側ね
・ 偏摩耗(片減り・肩落ち)
・ 使用期間が短くなる
・ 燃費の悪化
・ ハンドルが重くなる(操縦性の悪化)
・ ハイドロプレーニングが起きやすくなる(バーストする)
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画像左側ね
・ センター部の異常磨耗(偏磨耗)
・ 使用期間が短くなる
・ 乗り心地の悪化(硬い)
・ コード切れ、バーストの危険性増大
空気圧は適正に保つことで、タイヤの寿命も延び、タイヤ本来の性能を100%発揮する事ができるのです。
しかし・・・
パンパンに膨らんでいた風船が次の日には見るも無残にしぼんでしまった経験、あなたにもあると思いますが。
クルマのタイヤも同じです。
タイヤの空気圧が低下する最大の原因は
「自然空気漏れ」
乗用車用タイヤでは、1ヶ月で約5~10%減少します。
約41%のクルマが空気圧不足になっています。走行しているクルマの約半数がバースト予備軍!?
ロードサービスでタイヤがパンクして出動依頼が合った件数
パンクが増加している理由を勝手に考えてみた
・ すり減ったタイヤのまま乗っている
・ タイヤに使用期間がある事を知らなかった
・ エア漏れする事自体知らなかった
・ 縁石などにタイヤを擦った
・ 空気圧不足
最近のクルマは燃費を良くするため、スペアタイヤを廃止するメーカーが多くなっています。その代わりに「車載パンクキット」が積んであります。コンプレッサー(空気入れ)とパンク修理材(こんなの↓)
このキットを使い液体をタイヤに入れ内側から穴を塞ぐと言うものです。そして、液体を注入したらコンプレッサー(空気入れ)でエアを入れます。
しかし、横(サイドウォール)に長い亀裂やでかい穴が空いた場合にはこのパンクキットを使用することは無駄です。
これだとタイヤ交換する以外に方法はないです。
輸入タイヤの適正空気圧はどのくらい?
自然に空気が抜けて行くのなら1か月ごとには空気圧の点検が必要ですね。でも、適正空気圧がわからないと今入っている空気圧が良いのか、悪いのか判断できません。
『適正空気圧は?』
適正空気圧は、クルマ指定とタイヤ指定に2パターンに分けられます。
『クルマ指定空気圧』
クルマによってメーカーが指示した指定空気圧が運転席ドア付近に貼っています。
この例だと
メーカー指定タイヤサイズ:195/60R15-88H
メーカー指定空気圧:前後共210:2.1(kPa/kgf/㎠(タイヤ空気圧の単位)
実際にタイヤの空気圧を測り、前後のタイヤがこの値になっていれば適正な状態です。
『タイヤ指定空気圧』
タイヤ指定空気圧は、標準タイヤやオプション設定サイズ以外のタイヤを使う時使用します。
例えば、
メーカー指定タイヤサイズ:195/60R15-88H
↓インチアップした場合
インチアップタイヤサイズ:205/55R16-91H
[インチアップ可能サイズ]
インチアップする時のタイヤサイズ早見表
乗用車用ラジアル・タイヤサイズ対応表
標準装着サイズ///標準的な対応サイズ(タイヤ総合カタログ記載サイズのみ)
70 → 65・60・55・50・45・40シリーズ
70 → 65・60・55・50・45・35シリーズ
65 → 60・55・50・45・40・35シリーズ
例えば
185/60R13-80H → 185/55R14-80H
乗用車用ラジアル・タイヤサイズ対応表
(ブリジストンHPより引用)
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標準装着サイズ///標準的な対応サイズ(タイヤ総合カタログ記載サイズのみ)
60 → 55・50・45・40・35シリーズ
55 → 50・45・40・35シリーズ
50 → 45・40・35シリーズ
45 → 40・35シリーズ
40 → 35シリーズ
35 → 30シリーズ
例えば
195/60R15-88H → 215/50R15-88H
乗用車用ラジアル・タイヤサイズ対応表
(ブリジストンHPより引用)
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適用表はPDFになっています。
黒文字・赤文字がありますが、これはクルマの製作年によって変わります。
基本的には『初度登録年月日』で判断します。
2006年(平成18年)12月31日までに製作された自動車の対応サイズは表内の全サイズが対象。
2007(平成19年)年1月1日以降に製作された自動車の対応サイズは赤文字で表記されたサイズのみとなります。
※ 注意 ※
インチアップや標準タイヤ以外に交換する場合、『195/60R15-88H』が標準タイヤだとします。このサイズの最後の数字『88H』より数字を絶対に少なく(小さく)しないでください。
この数字は、タイヤが頑張れる最大荷重重量を意味しています。この値が小さいタイヤを履いてしまえば、最大乗車人数が乗って荷物満載でドライブに行くとバーストしてしまうかもしれません。
そして、この値は車検の時にも確認されます。もし、標準タイヤより小さい値のタイヤだと車検が受からないかも、です。
実際に輸入タイヤの空気圧を調整しよう!
タイヤ空気圧を調整するために必要なツール
『エア・ゲージ』
走行直後に計ると熱で空気が膨張するので的確な空気圧を計る事ができません。なのでタイヤの空気圧は、走行前の冷えている時にエアゲージを使用して測定します。(自宅で測るのがベスト)
エーモンのエアゲージなら小ぶりなのでトランクやダッシュッボードに入れて置いても邪魔になりませんよ。
価格もお手頃なので1本買ってても良いでしょう。
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『空気入れ(コンプレッサー)』
エア・ゲージで点検したら、標準タイヤならドア付近に貼ってある空気圧になっているか確認します。また、オプションタイヤやインチアップをしているのならタイヤに合った空気圧に合わせます。
もし足らない時は「ガソリンスタンド」で入れても良いでしょう。けど、そこまで走って行ったのではタイヤが温まってしまい正確な空気圧を保つ事ができなくなります。
そこでその場で空気圧を調整するためのこれ↓があれば便利です。
(ゲージも付いているので良いかも)
それに、自転車やビーチボール・エアマットなどにも使えるので買って置いてもいいでしょう。
だがしかし!・・・
足踏みタイプの空気入れで4本同時にいれるとなると結果辛いものです。そんな時は、電動ポンプがおすすめですよ。
なんと言ってもこの製品は、充電式なのでクルマのタイヤに限らず海水浴場で子供の浮き輪やビーチマットに空気を入れることが可能です。
内臓バッテリーがきれたときは付属のシガーソケットから電源をとりながら使うこともできるので作業を中断することがなく安心です。
それに災害の時、懐中電灯としても使えます.
アジアンタイヤの適正空気圧
標準タイヤサイズなら指定空気圧はドアあたりを見れば一目でわかりますが、
アジアンタイヤの空気圧は?アジアンタイヤ中には国産品では滅多に見られない『XL規格』になっているものが結構あります。
「NANKANGの例」
エクストラロード(XL)やレインフォースド(RFD)規格は、タイヤの内部構造を強くする事でSTD規格のタイヤよりも高い負荷能力を発揮できるタイヤです。
基本的にはエクストラロード(XL)規格、レインフォースド(RFD)規格の名称は違いますが、本来の意味的には同じです。
アジアンタイヤに交換する場合
同サイズでXL規格のタイヤを装着する場合タイヤサイズによって、STD規格に比べて必要な空気圧が変わることがあります。
例えば新車装着サイズが
215/45R17-87Wに対して、
215/45R17-91W/XLでは
車両の指定空気圧が210kPaだとするとアジアンタイヤの場合230kPaにしないといけません
引用元: 空気圧別負荷能力対応表
インチアップしてアジアンタイヤに交換する場合
インチアップしてXL規格のタイヤを装着する場合
車両指定空気圧より高い空気圧を充填する必要があります。例えば新車装着サイズが
195/65R15-91Hに対して、
215/45R17-91W/XLでは
車両の指定空気圧が230kPaだとすると…アジアンタイヤの場合280kPaにしなくてはいけません
引用元: 空気圧別負荷能力対応表
ブリジストン公式ホームページに空気圧別負荷能力一覧表が出ていますので必ず確認し、正しい空気圧を充填ください。
※ 注意 ※
XL規格のアジアンタイヤが高い空気圧に設定できるからと、むやみに空気圧を高くしないでください。なぜなら、タイヤ本体の最大空気圧 ↓ が300kpaと決められているからです。
そして、乗用車タイヤの最高使用空気圧は350kpaになっています。
まとめると、標準タイヤサイズの負荷能力に合わせ現在履いているタイヤ、これから履こうと思っているタイヤの空気圧を決める。
ま と め
最近アジアンタイヤを見る機会が増えました。国産タイヤに比べ価格が3分の1ほどでセットでき、昔に比べ耐久性や信頼性も高くなっています。高い国産品にも劣らない輸入タイヤですが、生命線は「空気圧」です。国産メーカー品を装着していてもタイヤのエアは自然と減って行きます。
わざわざガソリンスタンドに行かなくても自宅で簡単に点検でき、調整ができれば安心です。また、空気圧点検だけにスタンドに行くのは後ろめたいならなおさらあなた自身で調整できる環境を作る事が大切です。日頃から適正空気圧で運転していると減っていると何となくわかるものですよ!
他にもスタンドで空気圧チェックされると「タイヤ」を買わせられる・・・。その余計な出費を防ぐ意味でもDIYがおすすめですよ。
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