ヘッドライトが暗いと車検に通らないだけじゃなく、疲れ目や肩凝りの原因にもなります。ヘッドライトが暗くなる原因は3つです。暗くなる理由が分かれば、それを潰していけば良いだけです。実際に私が暗いヘッドライトを劇的に明るくした方法をご紹介します。
ヘッドライトが暗くなる3つの原因とは
ヘッドライトが暗くなる原因は3つです。その理由を知っておきましょう。
バッテリーが弱っているとヘッドライトの本領を100%発揮する事ができません。
バッテリーの交換は基本3〜5年目安が交換と言われています。
ただし、夜間走行が多く、色々な電装品やスマホ充電器などを多く使っている場合は交換時期は早まります。
ヘッドライト球が悪いとは、ハロゲンでもHIDでもそうですが
ケルビン数が大きいヘッドライト球をつかっている。
ケルビン数が大きいバルブを使用していると晴れた夜では白く照らすので、明るく感じるかもしれません、が純正で使用しているケルビン数の方が明るい、と言う逆転現象が起きている可能性もあるのです。
最近のヘッドライトは加工しやすくする為、多くのメーカーでは素材をガラスからポリカーボネート(樹脂)にしています。
このポリカーボネートの表面が熱と紫外線で黄ばみや埃・チリ等で傷が付いてくすむ事で光量を下げてしまっているのです。
ヘッドライトが暗いと車検では通らない場合があります。
その基準は(Hi:12,000cd/Lo:6,400cd)以上となっています。(製造年によって測る基準が異なります)
ヘッドライトを劇的に明るくする方法とは
さて、ヘッドライトが暗くなる原因が分かれば、それを改善(解決)すれば良いのです。詳しくその方法をご紹介していきます。
その1:バッテリーを交換する
特にアイドリングストップ機能付きのクルマの場合、エンジン停止時でもカーナビやテレビ、エアコン等の電装品に電気を供給し続けています。そのため頻繁に放電、充電を繰り返す事となり結果的に交換時期が早くなります。
一般的には3〜5年、アイドリングストップ機能付きは2〜3年と言われています。(使用条件で使用期間は変わります)
「バッテリー交換時期目安」
1:ヘッドライトが暗く感じる
2:エンジンが掛かりにくい
3:オーディオにノイズが混ざる
4:アイドリングストップが効かなくなった
このような状況ならバッテリーが寿命かもしれません。そして、バッテリーが上がる(エンジンが掛からない)のはある日突然やってきます。
まずは、いつバッテリーを交換したのか?を確認しましょう。バッテリー本体には製造年(充電時期)が記載されていてバッテリー本体上面のラベルやふたに表示されています。
『画像の例』では「030913G」となっていますね。この場合『2013年9月3日製造(充電)時期』になります。
もし、ご自身でバッテリーを交換するならこちらの記事を参考にしてください。
その2:ハロゲンからHIDに交換する
ヘッドライトを劇的に明るくするのなら、ハロゲンをHIDに交換すればとっても明るくなります。実際、私のクルマはハロゲンでしたがHIDに交換しただけで夜間走行がとても楽になりました。
実際どれくらい明るくなったのか?をテスターで測ってみました。それはそれは驚きますよ!!
「ハロゲン球だった時」黄色味がかった色
『光量:9200カンデラ』
「HID:6000ケルビン」白色が眩しい
『HID光量:39300カンデラ』
なんと、ハロゲンの4倍も明るくなったのです!
それに近眼で目も悪いから交換したら涙目だったのが止まりました。
その3:ヘッドライトクリーニングしてみる
ヘッドライトが黄ばみ・くすみは光量を遮ってしまい結果的にヘッドライトの光量が少なくなり暗くなってしまいます。そこで、ヘッドライトの黄ばみを取る為に「ヘッドライトクリーニング」と呼ばれる作業方法があります。
実際に「ヘッドライトクリーニング」施工をするとカンデラ(光度)はどれ位変わるのか?変化なかったたりして・・・。ヘッドライトテスターを使って実験してみました!
『ヘッドライトクリーニング施工前』
「施工前カンデラ:8100cd」
見にくくてすいません( ; ; )81と数字が見えると思います。
『ヘッドライトクリーニング施工後』
「施工後カンデラ:11800cd」
するとどうでしょう!
見た目もピカピカになって如何にも明るくなるでしょう!と言わんばかりのヘッドライトに変わりました。
それにクリーニング施工後は「下向き7.1 → 2.8」に変わったのです。この数字はヘッドライトの照らす範囲を表しています。
施工前だと、光が届く位置が短くなっていてクルマの直前しか照らしていない状態でした。しかし、施工後は下向きが改善され遠くまで照らすようになり、運転がしやすくなっています。
つまり、黄ばみやくすみを放っておくと『暗い』だけじゃなく照らされている範囲も悪くなっている、と言う事です。
hidに交換時やりがちなケルビンの謎
ヘッドライトが暗い時、迷わずHIDにしよう!と考えてしまいます。が、実は「ケルビン数」だけでHIDを選んでしまうと『こんなはずじゃ・・・』と言う事もありうるのです。
見た目だけでは明るいのか・暗いのか?本当のところはわかりにくいですよね。そこで、ライトテスターで実際にヘッドライトの明るさを測ってみた結果は・・・。
『HID交換後:6000ケルビン』
実際に『HID』に交換後は驚く程明るくなっています。
HIDバルブに交換する時の注意点
ケルビン数を大きくすればするほど明るくなる!と勘違いしている人がいます。(以前より少なくなったように思いますが・・・)
ケルビン数とは色温度の事を指し、ケルビン数が大きくなればなる程太陽光の色に近づきます。また、ケルビン数を小さくすればする程橙色が濃くなっていきます。
私が今回ヘッドライトをハロゲン球からHIDに交換するのに使用したのは「6000ケルビン」です。
この表の通りで見た目は白色ですが実際に道路に映し出される色は青みがかった白色です。(車検もOK!)
車検に通らないヘッドライト球見本
写真のヘッドライトはハロゲン球を使っています。残念ながらこの色は車検には通りません!色見本で照らし合わせて見ると7000〜7500ケルビンになっています。
つまり、7000ケルビン以上は車検に通らない、と言う事になります。
このハロゲン球を使っていました。完全に濃い青色になっています。↓
HIDだとギリギリ車検に通るかもしれない、のは「PIAA:6500K」が限度でしょうね(各検査官の判定になるので確実ではありませんが・・・)
「車検がギリギリ通るかものボーダーラインケルビン数」
ヘッドライト:4000〜6000ケルビン
フォグランプ:3000〜6000ケルビン
この他に検査対象になるのが『ヘッドライトのカットラインが綺麗に出る』事
海外無名メーカー品はヘッドライトカットラインが全くでません。それに、暗いです。そして最悪なのは一瞬だけ「ピカー」と光ったきり壊れたなんて言う製品もありました。安物買いの銭失いにならないようにしてくださいね!
色温度:ケルビンとは
HIDやLEDに使われている明るさ?の基準はケルビン記載が殆どです。そのケルビンは色温度を指し数字が大きくなれば成る程 『白→青』に色が変わっていきます。
つまりケルビンとは、色温度の事で実際のヘッドライトの明るさ(光の量・強さ)には関係しません。
今回私がHIDに交換しましたが、ハロゲン球の赤みかかった色よりはとっても見やすく(運転しやすく)なりました。但し、雪道走行では青みかかった白色だと雪と同化し反射が起きて運転しにくくはなりました。HIDにするメリットは視認性がよくなる事です。
光の量:ルーメンとは
『ルーメンとカンデラ・ルクスの関係を図にしてみた』
ルーメンとは、光源本体が全方向に放つ光束を表す単位です。全方位に光が散りばめられてしまうので、ヘッドライトでは前方に光の束を照射する為に反射板(リフレクター)があるのです。LEDならルーメン数は2500ルーメン前後が良いでしょう。
光の強さ:カンデラとは
車検でヘッドライトを検査されるのが、カンデラでHi:12,000cd/Lo:6,400cd以上の明るさが無いと車検には通りません。
カンデラとは、光源から発生する1つの向き(前方)に出る光線の強さを表す単位です。
『ライトテスターで測定した時の393と言う数字がカンデラです。』
これがその画像↓
光の明るさ:ルクスとは
クルマのヘッドライトでルクスを使う場面は少ないです。が令和3年10月から『すれ違い用前照灯の自動点灯に関する基準の導入』が開始されます。
ヘッドライトのロービーム(すれ違い用前照灯)は外の照明(明るさ)が1,000lx未満になった時2秒以内に点灯しなくてはいけない、と言う事が法律で決められました。
つまり、ルクスとは光源(太陽光)の光は照らす範囲を指しクルマのヘッドライトの場合、光源の光量が同じであれば距離と角度か変われば明るさが変わってきます。
ま と め
夜間走行ではヘッドライトの光だけが頼りです。そのヘッドライトが暗いと人や自転車等を認識する為に必死に眼球を見開いて周辺を見なくては行けません。
その結果、「肩凝り」や「眼球疲労」が起きて運転するのが嫌いになったのではもったい無いです。
今回ヘッドライトが暗くなる原因を解説し、その解決策を記事にしたもの私自身がハロゲンからHIDにしその明るさに感動したからです。
ヘッドライトが暗い時は迷わずHIDにする事です。そして、HIDにした時は必ず光軸調整が行ってくださいね。
対向車に目潰し光線を送ってパッシングされたのでは運転していても気が気じゃありませんよ。
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