アイドリングストップ機能が付いているスズキの軽自動車が多くなっています。環境に優しく、エコブームでアイドリングストップのクルマをチョイスする人が心配するのが、「バッテリーの寿命」ではありませんか?
アイドリングストップしないとか警告灯が点灯しているのは、もしかしたら、バッテリーの寿命かもしれません。どのような時にアイドリングストップするのか?の基本とバッテリー性能の見分け方を詳しく解説しています。
スズキのクルマに採用されているアイドリングストップ機能とは
『アイドリングストップ機能が付いている車種』
アイドリングストップ機能が付いているのは
・ ワゴンR
・ スペーシア
・ ハスラー
・ アルト
・ ラパン
・ スイフト
・ ソリオ
・ イグニス
・ ソリオ
・ ランディ
・ クロスビー
(2020年9月現在)
これらに装備されている「アイドリングストップ機能」は走行中でもブレーキを踏んで速度が13km/h以下になると自動でエンジンが止まります。
(SUZUKIホームページより)
赤信号や渋滞を確認した後、減速し速度が13km/h以下になるとエンジンはストップし惰性で走ります。再始動するには、ブレーキペダルから足を離す、ハンドル操作をするだけで再び自動でエンジンがかかります。
なので、意識的にエンジンを止めたり始動する必要がありません。信号などで停止している間、エンジンを止めることで燃費が良くなり結果、お財布に、環境に優しいと言われています。
アイドリングストップしない原因で考えられる事
アイドリングストップ機能の弱点は、減速し13km/h以下になるとエンジンがストップし、ハンドル操作やブレーキを解除するする度に再始動し特に渋滞時はこれが頻繁に起こります。
バッテリーの能力が一番使われる瞬間が「始動時」です。信号で止まるたびにアイドリングストップし再始動を繰り返すわけですので、バッテリーには最大負荷をかけまくりです。当然バッテリーの寿命は短くなります。
アイドリングストップ機能が付いていないクルマと比較しても2〜3年ほど寿命は短いように感じます。(あくまでイメージで、しっかりメンテナンスしている場合でね)
と、いうのは新車車検1回目でアイドリングしないクルマのアイドリングストップ機能警告灯が点灯している台数が結構多いのですよ。
アイドリングストップ機能が付いていないクルマの場合、最低でも2回目の車検までバッテリーが持つように感じています。これには使い方の差や走行距離なども考慮しないと正確なことは言えませんが・・・。
しかし、一般的にアイドリングストップ機能が付いていると3年目でバッテリー交換を推奨されているとおり、バッテリーの寿命は短くなると言う事でしょう。
『意識的にアイドリングストップさせない要因』
・ エンジンが冷えている場合
・ エアコン設定温度と車室内の温度差が大きい場合
・ バッテリーの容量が少ない場合
・ バッテリー内部温度が5度以下の場合
つまり、エンジンが動いていないと支障をきたす場面ではアイドリングストップは働かない、ということです。
アイドリングストップ車にはアイドリングストップ専用バッテリーの交換が必要です
アイドリングストップ機能付きに付いているバッテリーは「耐久性」と「充電受入性能」が求められます。
『耐久性』
エンジンをかける時、とても大きな電気を必要とします。
例えば、バッテリー容量を100とした時、エンジン始動で40使われたとします。
残り、60になりますね。これを100に戻すためエンジンは一生懸命充電をします。そして100に戻ったと思ったら、また、再始動。
渋滞で停止、再始動を頻繁に繰り返すと充電量が100に戻らない事も考えられます。つまり、充電量の減少、増加を頻繁に繰り返すので、アイドリングストップのバッテリーは優れた「耐久性」が求められます。
『充電受入性能』
充電受入性能とは、短時間でより多くの電気を貯めることができるのか?の性能になります。
再始動からエンジン停止までの間隔が短ければ短い程、沢山の電気をバッテリーに貯めておかなければいけません。100%の性能に近づける為充電受入性能が高い「アイドリングストップ専用バッテリー」はアイドリングストップ車には絶対に必要なバッテリーです。
アイドリングストップ車にはアイドリングストップ専用バッテリーの見分け方
アイドリングストップしないクルマにアイドリングストップするバッテリーを付けても問題はありません。が、逆はダメ!です。なぜなら、
アイドリングストップ専用バッテリーなら1000回アイドリングストップしても大丈夫でも汎用バッテリーなら、300回で交換が必要、になる。という事は使用できる寿命の問題だと言う事です。
『古河バッテリー』・・・老舗のバッテリーメーカ
・ エクノIS・・・補償期間:36ヶ月、6万km
・ FB9000・・・補償期間:36ヶ月、8万km
・ FB7000・・・補償期間:36ヶ月、6万km
・ FB5000・・・補償期間:24ヶ月、4万km
『GS YUASAバッテリー』・・・バッテリーで有名なメーカ
・ ECO/Rロングライフ・・・補償期間:18ヶ月、3万km
『パナソニック』・・・電気メーカで有名なメーカ
・ CAOS・・・・・・補償期間:2年
・ KEI/サークラ・・補償期間:18ヶ月、3万km
他にもアイドリングストップ専用バッテリーがあります。
アイドルストップバッテリの見方
バッテリ-には性能を表している記号が付いています。
「アイドリングストップ専用バッテリの記号」
例:
『Mー42R』の場合
・ M・・・外形寸法の区分
・ 42・・性能ランク
・ R・・・端子の位置(Lは基準で、Rタイプのみ記載)
『あなた自身でバッテリ交換した場合の初期化設定』
バッテリ交換自体はそれほど難しいものではありません。1つだけ注意すべき点は本体を止めているナットを緩める時、プラス端子(赤いプラスチックのカバー)に工具を接触させない!他にはボディに工具を接触させない、事です。
ボディやマイナス端子に接触した瞬間“バチ”と線香花火のような火花(ひばな)ならそれほど問題ではありませんが、“バチバチ”とかだと、メインヒューズを飛ばしちゃったら、エンジンはかかりません(T . T)し最悪電装品が使い物にならない可能性もあります。(私もその昔“バチバチ”をやってしまい、オーディオを壊した経験があります)
なので、バッテリーを交換する時プラス端子に雑巾などをぐるぐる巻きつけて作業してください。そして、工具はスパナやメガネを使用するよりもディープソケットで外す方がより安全です↓
アイドリングストップバッテリーを交換後の再設定のやり方
順調に新しいバッテリを交換できたら、電装品や時計などセットしていきます。この時、クルマ側は初期化されているので、再学習させます。
1:ブレーキを踏まずにエンジンスイッチをONの状態にして5秒以上保持します。メーター内の警告灯が付いている状態で保持
2:この状態からブレーキを踏んでエンジン始動。
3:パワーウィンドウ(オート機能)が使えななくなっているので、復帰作業をします。
4:パワーウィンドスイッチを開けたままで5秒間保持
5:同じく閉めた状態を保持し、5秒間待つ。
車種によっては、すべての窓ガラスがオート機能になっている時は各ウィンドウで同じ動作をします。
これで、パワーウィンドオート機能が復帰します。
ま と め
アイドリングストップ車は燃費向上に役に立つ機能です。しかし、渋滞ではストップアンドゴーの繰り返す事でバッテリーを酷使してしまいます。
アイドリングストップ専用バッテリーは汎用品に比べ高くそれでいて寿命が短いのでコスパを考えた時、本当にアイドリングストップ機能は必要なのか?と常々疑問い思っています。
“アイドリングストップしないのはバッテリーが寿命になっているかも、スズキ編” への1件のフィードバック