クルマの冬仕度と言えば、スタッドレスタイヤの準備です。

特に雪がそれほど降らない地域では、スタッドレスタイヤは高い買い物ではありませんか?

メーカーCMでは「性能で選ぶ」と言っていますが、実はスタッドレスタイヤを選ぶべきポイントはそこではないのです。

間違いだらけのスタッドレスタイヤ比較を止めて正しい選択力を身につけてください。




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スタッドレスタイヤの性能を比較する本当の意味

ブリジストンのスタッドレスタイヤが最高なのは迷信です!

『装着率No.1のスタッドレスタイヤ、BLIZZAK(ブリザック)』のCMを見た人も多いかと思いますが、単に一部地域だけに限ったことです。


(たった5地域だけ札幌市、旭川市、青森市、盛岡市、秋田市)批判してる訳じゃありませんですから

実はスタッドレスタイヤの性能にはそれほど差はありません。
バキバキに凍ったアイスバーンではスタッドレスタイヤは全く使い物になりません。
一番最強なのは『スパイクタイヤ』です。

スパイクタイヤが廃止された事でスタッドレスタイヤは開発されました。

その経緯を簡単に動画を交えてお話しましょう。

スタッドレスタイヤとは?

その昔は冬道走行には「スパイクタイヤ」が主流でした。

その名の通りタイヤに「くぎ(スパイクピン)」が刺してあり、アイスバーンなどの凍った路面での走行性能は半端ありません。

私は以前スパイクタイヤを履いて良く冬の峠道を走りに行った事がありますがとっても安心感が違いましたよ。

しかし、スパイクピンは路面を削るのですからカス(粉塵)が大量に発生します。

これが、のちに粉塵問題(仙台砂漠問題)がきっかけとなり平成3年から原則的に禁止になりました。

その後スパイクタイヤに変わって登場したのが、「スタッドレス(ピン無し)タイヤ」です。

出始めのスタッドレスタイヤの性能が今ほど良くなく、スパイクタイヤに慣れた人が多く、だからと言って走り方を変えようとする人が少なかったので走らない・スリップする、止まらない、で事故が多く発生していました。

現在では各メーカーが様々な努力のお陰でスタッドレスタイヤでも安心して雪道走行が出来るようになりました。

アイスバーンが滑る訳

道路に雪がたっぷり残っている状態(圧雪路など)だとどのメーカー性でも差はほとんどありません。

圧雪路とは

雪を踏みつぶして固めること。
踏んで固めた状態の雪

スタッドレスタイヤの性能の差が出るのは『アイスバーン』です。

アイスバーンでは柔らかくしなやかに路面にピタッと貼り付くタイヤで無くちゃ止まりません。

アイスバーンが滑るのは、氷が滑る訳じゃなく氷が溶けて薄い膜が氷とタイヤの間に出来てしまいその結果滑りやすいのです。

原理が一番わかりやすいのが「カーリング」です。懐かしい映像からあの時の興奮をもう一度!

『カーリング女子2018平昌オリンピック』

銀盤を一生懸命「履き履き」しているのは氷を溶かしストーンを曲げたり、距離を伸ばすためです。
「そだね〜」「もぐもぐタイム」が懐かしいですね。
3位決定戦は涙ものでした。

アイスバーンで確実に止まるには

アイスバーンは一見すると平らなように見えますが、かなり凸凹しています。

その凸凹にできるだけ密着できれば、走る、止まる、曲がるが氷上でも可能になる訳です。

そのため、タイヤのゴムが柔らかくしなやかに路面の凸凹に合わせて密着することが重要です。

さらにスタッドレスのゴムは低温時でもやわらかさを保ちやすい素材を使う事で、より路面に密着させることができます。

サマータイヤ(夏タイヤ)は路面温度が低くなると固くなります。

その為夏タイヤでの雪道走行はとても危険な行為なのです。

で、夏タイヤで雪道走行をすると罰則が設けられています。


また、北海道・東北地方では「スタッドレスタイヤの設置面の磨耗が50%以上あるものに限る」という細則がありますので中古スタッドレスタイヤで残量6分山とかは買っても損しちゃいますよ。

スタッドレスタイヤを選ぶ4つの法則

スタッドレスタイヤは様々なメーカーが出している為迷う人も多いかと思います。

また、ガソリンスタンドに行くと『このスタッドレスタイヤはもう使えません!』などと言われ強制的に買わせられた事もあると思います。

あなたに基礎知識が少しでもあれば、その難関にも答える事がでるはずです。

例えば、
その1:
スタンドマン:このタイヤはもう4年使っているのでスタッドレスタイヤとして効果がでません。

あなた:普段あまり乗らないからネットで安く購入しますよ。

その2:
スタンドマン:このスタッドレスタイヤは減っているから今すぐ交換が必要です!

あなた:教えてくれてありがとう、私は◯◯メーカーしか使わないんで・・・。

とかやんわりと断ることができますよ。

そしてガソリンスタンドは決まったメーカーしか扱っていないので『それが一番あなたに合っているかわからない』のです。

スタッドレスタイヤを選ぶ基準その1:地域性

「あなたの住んでいる地域性』

ブリジストンのCMで「装着率No.1」とうたっていますが、これはある決まった地域だけピックアップした結果です。

私が住んでいる地域では圧雪になる時期がそれほど多くなく、どちらかと言えば「アイスバーン」がメインになります。

そしてシーズン中に雪が降るのは2〜3度なのと、乾燥路面走行が多くなるのでタイヤが柔らかいブリジストン製品は必要ありません。

つまり、雪質に左右されるということです。

他には

・ 勾配
・ 路面状況
・ 凍結路場の新雪
・ 水を含んだシャーベット状の雪、
・ 粉雪や乾燥雪
・ 圧雪路上の新雪

だから考えて欲しいのは、どんな路面状態が多いのか?

圧雪やシャーベットからのアイスバーンになる地域なら「国産メーカー品」がおすすめです。

なぜなら、基本的にゴムが柔らかく出来ているからです。

・ ブリジストン
・ YOKOHAMA
・ ダンロップ
・ トーヨータイヤ、など

しかし、いくら高性能タイヤでもテッカテカのアイスバーンで表面がうっすら融けてる状態の路面はどのメーカーの新製品でも滑ります。

この状態なら禁止されたスパイクタイヤやチェーンを履かないと走れません。





スタッドレスタイヤを選ぶ基準その2:クルマ

あなたのクルマの駆動方法は?と聞かれ即座に答えることができますか。

これは実話ですが、日産マーチに乗っている人がチェーンを後ろタイヤにつけていた、のです。

4WDなら「まっ、これでも多少なりとも良いかな」と思っていましたが、良く良く話を聞くと「坂道が登らないので、チェーンをつけたのですが登らない!」と・・・。

良く見ると駆動輪が前タイヤで『FF方式』のクルマの後ろにタイヤチェーンを付けていたのです。

これじゃ坂道を登るに苦労したはずです、と詳しく説明し付け替えてあげた事があります。

『駆動方式による選択』

使用している車種、駆動方法(FF、FR、AWD)で決めるべきです。

FF車

現在多くのクルマはFF方式になっています。

前輪のタイヤを駆動するので雪道走行は結構強いです。

代表的なのは『N-BOX』ですね(4WDも選ぶことができます)

FF車の場合エンジンの重さが前輪タイヤにかかるので平坦な路面での発進は簡単です。

アイスバーンになっている登り坂は勢い付けて一気に登りきらないと立ち往生してしまいますよ。

FR車

クラウンやシーマなどのセダン系に多く採用されているのがエンジンが前、駆動輪は後ろという形。

これは雪道ではスリップしやすく、走らない(動かない)、止まらない

なので積雪が多い場所で使用しているのなら、最高品質のスタッドレスタイヤを最低でも2シーズンごとに交換した方が良いです。

そして、念のために「チェーン」も購入しておいた方が絶対的に安心感が違います。

ちなみに私も以前はクラウンに乗っていましたが、冬になるとトランクに土嚢を2つ積んでいました。

結構これがリアタイヤにトラクションを掛けてくれるので、それなりに安心して運転できました。

 

AWD(4WD)

雪道では怖いものなしの最強です。

4つのタイヤを駆動するのですから急勾配の坂(登りでね)で止まってもなんなく発進してくれます。

『スバルレガシー4WDは雪道は最強でした』

でも過信は禁物です。くだり坂ではエンジンブレーキを使いながらタイヤがグリップしている感覚を感じながら走ってくださいね。

くだり坂や止まる、という行為はタイヤ性能に左右されますから。

おすすめのタイヤはそれこそ安いタイヤで十分です。(山残量が沢山ね8分山以上)

だからと言って「中古スタッドレスタイヤ」はおすすめしません。

なぜなら、ゴム質が固くなっている、ひび割れを起こしている可能性が高くスタッドレスタイヤの機能としては劣っているからです。

シーズン中に1回雪が降るか、アイスバーンになる気温まで下がらないなどの条件なら安心の為に中古スタッドレスタイヤなら良いかと思いますが・・・。

もし、アイスバーンや積雪が1回でも経験するのでした安いアジアンタイヤスタッドレスタイヤがおすすめです。



スタッドレスタイヤを選ぶ基準その3:経験値

雪道走行は経験値がものを言います。

・ 橋の上は凍っている
・ 日陰は危ない
・ 圧雪よりアイスバーンの方が危険
・ ブレーキは過信しない

など、様々な路面変化を体験した経験が重要です。

例えば、

今まで関東に住んでいて転勤で東北や北海道に引っ越す。

こんな時は、間違いなくしっかり止まる事を優先してください。

クルマが雪道で走らなくなったら親切な人が必ずいてクルマを押してくれます、しJAFなどのロードサービスを使えば脱出する事はできます。

しかし、走っている状態で止まる事が出来なければ、追突や最悪の場合人身事故に発展する事だってありえます。

実際に私が止まった後におかまを掘られた事がことがありますから・・・(; ;)
(注:おかまを掘られる=追突される)

つまり、経験値でスタッドレスタイヤを選ぶことが重要だということです。

女性の場合は安心感の為に少し高くなっても「ブリジストン」がおすすめです。

コスパよりも安全性を優先してください。

スタッドレスタイヤを選ぶ基準その4:クルマの使用頻度

クルマは持っているけど月に数回しか使わない、なら高性能のスタッドレスタイヤでなくても良いです。

しかし、毎日通勤や仕事でクルマを使うのであれば、そこそこ性能が良いタイヤを選ぶべきです。

例えば、買い物にしたクルマを使わないのであれば、「YOKOHAMAアイスガード」がおすすめです。

仕事で峠越えや高速を頻繁に行き来するでしたら、「ブリジストンブリザックシリーズ」がおすすめです。

通勤にしかクルマを使わないのでした「トーヨーオブザーブシリーズ」がおすすめです。

(注:おすすめはあくまで私自身が今まで使ってきたメーカーより)

スタッドレスタイヤはゴム製品なのでクルマに装着している時点で紫外線や気温などで硬化が起きるので柔らかいゴムを使っている製品でも止めている間にも劣化していきます。

なので、それほど高性能タイヤは必要ないように思います。(実際路面状態によって違いますが)

つまり、万が一の時のお守りか、頻繁に使用するかで決めることが大切です。

ま と め

スタッドレスタイヤに交換する地域の人は、1年間で夏タイヤ、冬タイヤの合計8本のタイヤを購入しなくてはいけません。

それだけ家計には優しくないですよね。

だからこそ確実で安心でき安く買えるスタッドレスタイヤを探していると思います。

しかし、ガソリンスタンドでは「ダメです!」と脅迫気味に言いますので何もわからない人は買ってしまいます。

そんな光景を何度も目にした事があるので知識を身につけて欲しいと願ってこの記事を書きました。

結論を言えば、あなたの地域性や環境で『一番重視する』項目に優先順位をつけ、そこからメーカー(性能)を選んで欲しいのです。

もしかした、車間距離を少し多く取るだけで価格を安くできます。

現在のスタッドレスタイヤは極端に性能の差がありません。

つまり、CMなど広告に惑わされないでスタッドレスタイヤを選ぶのが正解だと言うことです。