ガソリンが高い時ほどクルマの燃費は良い方が良いに決まってる!

でも、どう頑張ってもメーカーが公表している公式燃費は絶対に出ませんよね。

そこで自動車ユーザーがより燃費値(実測)の良いクルマを選択できるために、国土交通省は平成30年10月より新基準での燃費を公表することが決定しました。

これで偽装や不正が無くなることを切に期待します。

では、その詳しい内容と実際にどれ位公式燃費に違いが起きるのか?まとめてみました。




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平成30年10月から軽自動車・ハイブリッド車は一気に燃費が悪くなる!?

燃費の良さだけでクルマを選ぶ時代が終わりを告げるのか、またこれで燃費戦争が終わるのか・・・。

国土交通省は平成30年10月より新基準で燃費を公表することが決定しました。

まだ正式発表にはなっていないのでハッキリ「燃費がこれだけ悪くなっています」が言えませんが、下記の図をみてもらうと分かると思います。

概ね(単位はkm/L)

・ アクアなら34.4 → 28 約18%ダウン(青矢印)

・ N-Boxなら27 → 25 約9%ダウン(赤矢印)

基本的にはWLTP燃費値とJC08燃費値は同水準だと考えて良いでしょう。

しかし、特に燃費の良い軽乗用自動車(アイドリングストップ機能付)やハイブリッド乗用自動車は相対的に今のJC08よりも燃費が悪くなる傾向になります。

これは仕方ないことでアイドリングストップ時間が少なくなったことや暖気前走行時間が増えたことが要因です。

一般的に、暖気運転をしてから運転する人はそれほど多くないでしょう。

私は、エンジンを掛けたらすぐ出発したい方なので、走りながら暖気運転完了させます。

今回のWLTCモードは「より実際の運転に近い燃費」が出ることがメリットだと言えます。


燃費計測方法の歴史を振り返る

はるか昔の燃費は今だから言えますが完全なるabout、ザル方ですよ。

速度を60km/hにおける定地燃費を公表していたのですから・・・。

あまりにもザル燃費だったので、運輸省が1973年(昭和48年)から新基準を作りました。

それが『10・15モード』と呼ばれる計測方法です。

10・15モードとは

市街地を想定した10項目の走行パターンを想定したのが10モード燃費です

10モード燃費測定
1:アイドリング状態(20秒)
2:20km/hまで加速する(7秒)
3:20km/hをキープして走行(15秒)
4:20km/hから減速して停止(7秒)
5:アイドリング状態(16秒)
6:40km/hまで加速する(14秒)
7:40km/hをキープして走行(15秒)
8:40km/hから20km/hまで減速(10秒)
9:20km/hから40km/hまで加速(12秒)
10:40km/hから減速して停止(17秒)

1991年(平成3年)に郊外を想定した15項目の走行パターンを加えたのが15モード燃費です。

1:アイドリング状態(65秒)
2:50km/hまで加速する(18秒)
3:50km/hをキープして走行(12秒)
4:40km/hに減速して走行(4秒)
5:アクセルをオフにした状態(4秒)
6:40km/hから60km/hまで加速(16秒)
7:60km/hをキープして走行(10秒)
8:60km/hから70km/hまで加速(11秒)
9:70km/hをキープして走行(10秒)
10:70km/hから50km/hまで減速(10秒)
11:50km/hをキープして走行(4秒)
12:50km/hから70km/hまで加速(22秒)
13:70km/hをキープして走行(5秒)
14:70km/hから減速して停止(30秒)
15:アイドリング状態(10秒)


時代の変化は激しくこの10.15モードでも実際の燃費とメーカー公表燃費にかなりの開きが合ったのを覚えています。

例えば

「HONDAシビック E-EG3」の公表燃費・・・10モード/10・15モード燃費・・・18.0km/L

実際は、街中で12km/L,高速なら15km/L位は伸びたか・・・。
(個人的にシビックが大好きなので参考がシビックです)

それでもカタログ値はあまり信用されないので、10・15モードより実際の走行パターンに近い測定法のJC08モードの登場。

JC08モードとは

ストップアンドゴーが多くなる市内との使用条件がかけ離れている、と指摘を受け実走行に近い「JC08モード」が2011年(平成23年)4月1日以降から表記義務化になった。

測定方法は、現実的な運転に近くなり

・ コールドスタート(エンジンが完全に冷えた状態からのスタート)

・ 最高速度:約約81.6km/h

・ 平均速度:約24.4km/h

様々な道路変化を想定し、加減速を繰り返し

・ 20分4秒で想定走行距離8.171kmを完走

でも、でもですね、これは実際に公道やテストコースを走る訳じゃありません。

バーチャル公道とも呼べる『シャシダイナモ』に乗っかって出た数値が公表燃費とされる訳です。

シャシダイナモとはクルマの排出ガス測定や燃費算出・耐久性テストなどをベンチ上で行うための装置

当然バーチャル公道なので、空気抵抗などありませんよ。

そこで一定の数値が与えられます。軽自動車の空気抵抗は◯◯とか・・・。(数値はわからないのですいません)

この数値を改ざんして計算上の燃費を良くしちゃったのが『三菱自動車燃費偽装事件』です。

日経ビジネスon-lineで詳しく記事になってますよ。

こんな問題もあって、プリウス問題もあり

日本とアメリカ合衆国で販売されている「トヨタ自動車のプリウス」について、
アメリカ合衆国環境保護庁ではプリウスの燃費が「1リットル21.98km」と表記をしており、
日本の国土交通省によるJC08モード燃費表記は「1リットル40.8km」と、
54パーセントもの燃費表示の乖離が起きていることが批判されている

国際基準で競争しましょう。となったのが2018年10月からはWLTCモードでの公表になります。

WLTCモードとは

WLTCモードとは想定される走行条件に応じ4つに区分され表記される燃費です。

WLTCモードは「世界統一試験サイクル」の意味で、
EU、インド、韓国、アメリカ、日本で導入される国際的な燃費測定方法燃料消費率は定められた試験条件での値です。

具体的には
・ WLTC モード :市街地、郊外、高速道路の各走行モードを平均的な使用時間配分で構成した国際的な走行モード。

・ 市街地モード :信号や渋滞等の影響を受ける比較的低速な走行を想定したモード。

・ 郊外モード :信号や渋滞等の影響をあまり受けない走行を想定したモード。

・ 高速道路モード :高速道路等での走行を想定したモード。

から燃費を計測します。

今後表示される燃費表示の例ね

この方法に変わることでより実走行に近い燃費が公表されると思われます。


ま と め

私自身、メーカー公式燃費はあてにならないと以前から思っています。

なぜなら、運転の仕方や荷物の量、乗車人数などで燃費はかなり変わるからです。

例えば

・ タイヤ空気圧が規定値より低い
・ 荷物満載
・ 空気抵抗
・ 豪華装備による車両重量増加
・ エアコン使用

などなど・・・。

まあ、悪いよりは良い方がいいですが・・・。

しかし、社会風潮はもはや「エコ」が当たり前になっています。

以前のアメ車のようにガソリンを垂れ流すクルマはこの先出ることはないでしょう。

でも、最近のクルマを運転していて(職業柄)気に食わないのが

発進する時アクセルペダルを半分以上開けないと思うように走り出さない。

なんか、エンジンが詰まっている感じがして、それがとっても嫌です。

そんな時、モード切り替えで「スポーツモード」にすると発進時は気持ち良いのですが
その後定速走行になってもエンジン回転が高くウルサイ。

「エコモード」に切り替えるとエンジン回転が下がりすぎて加速が悪くなる。

とっても乗りにくいクルマが多くなったように思います。

多分一般的に言われる『最近のクルマはつまらない』はこんな所にも原因があるのではないか。

そう思わずにはいられない今日この頃です。