車のバッテリーは、過酷な状況下に置かれています。炎天下や極寒、車載テレビなど最近のクルマは電気の大食いなのです。実際バッテリーの寿命は目に見えるものではなく、寿命が尽きるのは突然襲ってきます。これが「バッテリー上がり」という症状で、プリウスなどのハイブリット車も関係なく始動不可になります。車はバッテリーがなければ、動かすことが絶対にできません。
そこで、バッテリーの寿命を延ばす方法とどんな症状が出たらバッテリーの交換時期なのか?前兆さえ知っておけば、バッテリー上がりは未然に防げます。
車のバッテリー寿命を短くする4つのこと
一般的には、バッテリーの寿命は「2〜5年」程度です。アイドリングストップ機能付きのクルマの場合、バッテリーの寿命は「2〜4年」程度になります。
寿命の幅があるのは、クルマの使い方によって使用年数が大きく左右されるもので基本的な交換時期を示しています。
バッテリーを酷使する4つの原因!
「JAF/HPより抜粋」
『バッテリーの寿命を短くする4つの原因』
その1:夜間走行が多い
夜間走行が多い場合、ヘッドライトやテールランプなど電装品を多く使います。まして、今時のクルマは、テレビやナビ、DVDなど電気を使う製品が多くあり、バッテリーが充電さえる時間より、消費される時間の方が長くなります。なので、夜間走行が多いドライバーほど、バッテリーが酷使されます。
その2:長い期間クルマに乗らない
サンデードライバーのような、1ヶ月に1回しか乗らないような場合でも電装品のメモリ機能を維持するために微弱電量が常に流れています。この微弱電量がバッテリーの蓄えを無くしています。
その3:エンジンを止めた状態でDVDやTVを観るのはNG
テレビやDVD、ナビなどモニターがある電装品をエンジンをかけない状態で長時間使うとバッテリーの蓄えが無くなるスピードが速くなります。
その4:メンテナンス不足
バッテリーを充電するためにクルマには、「オルタネーター」と呼ばれる充電器が使われています。このオルタネーターを回しているのは、ゴムでできているベルトです。
このベルトが減っているため、最高充電できるまで回転数があがらない。このため、十分な充電ができなくなります。
バッテリーの寿命が近づいているサイン
バッテリーが寿命になると、全く電装品は反応しなくなります。当然、エンジンはかからなくなってしまいます。
例えば、エンジンキーをスタートの位置まで回しても「キュルキュル」とか「カチ、カチ」とかの音が出たら、それは寿命です。と言うよりこの状態でしたら、エンジンはかからないでしょう。
『バッテリーの寿命に近づいているサインとは』
・ ヘッドライトが暗く感じる
・ 走るとヘッドライトが明るくなり、信号待ちなどでは暗くなる
・ パワー・ウィンドーの開閉が遅くなった
・ オーディオの音が割れる
・ ラジオにノイズ(雑音)が入る
・ 方向指示の点滅が長くなる
このような症状がでたら、間も無くバッテリーの寿命がまじかです。
ここまで使ったらバッテリーが上がって当然!
バッテリー上がりを経験した人なら分かるとおもいますが、エンジンがかからない時、JAFが来るのが遅く感じる。それほど、エンジンがかからないのは「恐怖心」を植え付けてしまいます。
『バッテリーのこんな状態はすぐ交換のサイン!』
・ 膨らんでいる
バッテリーの寿命になっている目安で一番分かりやすいのは容器が膨らんでいる状態です。これは、電気を作る「電極の劣化による膨張」です。
・ 端子にびっしりと白い粉がでてる
自己放電や長期間充電、放電を繰り返したバッテリーは、結晶化したサルフェーションが発生します。これが端子についていれば、電気容量が少なくなっているのでバッテリーの寿命が近づいて証拠です。
・ バッテリーの天板に液が漏れている
これは過充電が起こっていて、バッテリーの中にあるべき液が沸騰して天板から吹き出したからです。
ま と め
バッテリーは、暑さ、寒さに弱い製品です。
夏場は、クーラーをかけたボンネットの中はとても暑くなります。冬場になると、氷点下などの状況に置かれます。
このサイクルを繰り返すことが寿命を短くする原因です。JAFの救援依頼のナンバー1は「バッテリー上がり」です。バッテリーは静かに機能を失っていきます。
なので、安心なカー・ライフを送るためには、バッテリーは定期交換部品だと認識する以外になさそうです。例えば車検2回に対して交換するとか。
実際に、私が経験してきたバッテリーの故障で多いのは、夏場・冬場のバッテリー上がりです。
本日も最後まで読んでいただきましてありがとうございます。少しでもあなたのカー・ライフのお役に立てば嬉しいです。
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