日光サーキットの事故から車検と点検の重要性を再確認し見積もりで安心を

日光サーキットで11月20日に行われる予定だった「ドリフト大会」で

ドリフト中のクルマから外れたタイヤが、オフィシャルの女性を直撃した。

この事故で重体だった女性は意識不明のまま二度と帰らない人になってしまった。

改めてご冥福をお祈りいたします。

この事故から改めて考えてしまったのが、車検システムと故障、点検の本質とは?

車検は万全ではない、と言うことを今一度認識して安心のカーライフを送ってください。


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車検は万全ではない

今回「日光サーキット」での事故では、事前に車両検査は実施され

その時点では、このクルマに不具合は見つかっていない、と報告を聞いています。

車検から戻ってきて、数日経ったら「調子悪いんだよね!(´Д` )」

そんな経験した人もいると思います。

メンテナンス

『車検と点検の本質』

車検システムは、とても奥が深く現役の私でもお客さんに説明するときは

今でも「本当に理解してくれているのか?」と思うほど理屈に合わない制度です。

「車検とは」

車検とは、『道路運送車両法』で決まっているユーザーが必ず受けなくてはいけないものです。

(道路運送車両法から一部抜粋)

(継続検査)

第六十二条  登録自動車又は車両番号の指定を受けた検査対象軽自動車若しくは

二輪の小型自動車の使用者は、自動車検査証の有効期間の満了後も

当該自動車を使用しようとするときは、

当該自動車を提示して、国土交通大臣の行なう継続検査を受けなければならない。

この場合において、当該自動車の使用者は、

当該自動車検査証を国土交通大臣に提出しなければならない。

法律は難しいので、簡単に説明すると、

公道を走るために必要な装備・装置などを確認するのが車検です。

つまり、公道を入っても良いですよ、とお墨付きだけの意味なのです。

ここで疑問になるのが、車検後の故障です。

例えば、健康診断をあなたが受けたとしましょう。

健康診断の結果は「良好」でした。

次の日になったら、脳梗塞で緊急入院することになった。

なぜ、健康診断のときにわからなかったのか?

表面的な検査だけでは分かり得ないことの方が多く、検査をしたからと言って

病気を防ぐことが難しいのです。

肝臓や心臓、脳みそを全て取り出して1個づつ検査ができれば防げるかも・・・。

つまり、車検に合格したからこの先絶対故障しない、のではないと言うことです。

車検と点検は必ずセットで

公道を走っても「良い=合格」ですが、故障を未然に防ぐことは検査ではわかりません。

安く車検を済ませる「ユーザー車検」と呼ばれる、「代行車検」があります。

これは、検査に合格させるだけに特化した車検システムです。

ディーラーや整備工場で行っているのが、「車検+点検」システムです。

ここで注意してほしいのは、『ガソリンスタンド車検』です。

スタンド車検には、「整備つき」と「代行車検」が混在しています。

この見極めは、「定期点検記録簿」が自社名で記載されているか。

例えばABCスタンドで車検を受けたら、定期点検記録簿には必ず『ABCスタンド名』が記載されています。

『安全に安心してカー・ライフを楽しむ』

車検と定期点検整備は必ずセットで頼むことです。

車検は、検査システムです。

点検整備は、点検をし、不具合があれば整備をする。

クルマは約3万個もの部品から作られています。

身体と同じで、バラバラに分解しなくてはわからない部品だって多くあります。

例えば、エンジン内部の不都合を見つけるには、

エンジンをバラバラに分解しなくては分かりません。

こんなことをしていたのでは、車検費用がいくらかかるのか?です。

まず、基本となるのは「点検箇所」が決まっています。

それが「定期点検記録簿」に書いてある項目です。

(乗用車に使われる点検記録簿↓)

定期点検記録簿

この項目が基本点検項目になります。

この項目以外に不都合が出た場合は、整備ミスとは呼べないのです。

だって、点検や整備はしていないのですから

そのほかには、「この場所を見てほしい」とユーザーから言われる

追加点検・整備箇所です。


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車検後に故障するのは誰の責任

長々と書いてきましたが、ここからが本題です。

車検後に不具合や故障したのは、たまたま壊れる時期と車検のタイミングがぶつかっただけです。

これだけ言ってしまうと、怒られそうですが、

点検項目以外で故障するには、壊れる時期が来ていただけです。

点検項目(記録簿)を見てもらうとわかると思いますが、

3万点もの部品を全て点検する点検項目に入っていないと思いませんか。

これは日頃メンテナンスができる部分だけに絞ったためです。

そのほかの目に見えない部品は、『メーカー保証』がついていることで

メーカーが製造責任をとってくれるようなシステムをとっています。

ま と め

点検・整備は車検とときに必ず実行してください。

安い車検は魅力的ですが、修理費が膨大にかかることもあります。

それよりもこまめに点検をし、整備をすることで

車検に受からない場所を事前に直しておいたことで

逆に車検費用を抑えることもできます。

人間と同じで健康状態を日々確認することで

大きな病気にならずに済むと言うことです。