現在の「ミニバン」をブームにしたのは、まぐれもなくホンダ・オデッセイなのだ!
それまでにも7〜8人乗ることができる
『ワンボックスカー』は色々と出ていましたが、
乗用車のように低いフォルム、それでいて室内はとても広々として
ウォーク・スルーができるのはミニバンの火付け役「初代オデッセイ」
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迷走していたホンダの苦肉の作「オデッセイ」
今でこそ、家族がゆったり8人乗れるミニバンが流行っていますが、
バブル崩壊後の日本は、それまでの豪華に海外旅行は鳴りを潜め、
家族でゆったりと温泉旅行やキャンプをすることになった。
そこで、3列シートで7人が乗れるクルマが必要になる。
その当時、ホンダにはミニバンのベースとなる商業車ベースとなる
ワンボックスカーを持っていなかった。
苦肉の作としてセダンのアコードをベースにミニバンを開発。
生産工場はオデッセイに対応していなかったので、高さに制限がかけられた。
そこで出来上がったオデッセイは、FFにすることで
・ 床面を低くできた
・ 全高が低い割に室内高は高くできた
・ 7人乗れる
これが今に至る、ミニバンブームになった。
初代RA型オデッセイ・スペック
ホンダ・オデッセイ・コンセプト
新しい時代に、新しい生活を提案する、
ジャンルにとらわれない自由な発想でのクルマづくり
初代オデッセイRA型は、「乗る人全員が主役であってほしい」という
開発者の願いが沢山詰まったクルマなのだ。
『初代オデッセイ主な仕様』
「乗る人のために」
・ 低全高(1,645mm)
・ ゆとりの室内高(1,200mm)
・ 6人乗り(キャプテンシート)7人乗り(ベンチシート)の2タイプ
・ センターウォークスルー・・スムーズな移動を可能
・ シアターフロア・・後部座席に行くほど視線が高くなる
・ ハイレベルな静粛性・・ワンボックスカーにありがちな床下エンジンレイアウトを廃止
・ デュアル・エアコン・・すべての座席で快適な空間
「運転する人のために」
・ 低床・低全高スタイリング
セダンと同じような視線で運転が可能に
・ 空力フォルム
空気抵抗を減らすことで燃費向上
・ 2.2L SOHC16バルブエンジン
運転する喜びを体感できる、高出力・高トルク型エンジンを搭載
クルマを操る楽しさは、サスペンション次第です。
そこでオデッセイでは、4輪ダブルウイッシュボーン・サスペンションを採用
操縦安定性としなやかな乗り心地を両立した。
このサスペンションにより、車線変更時のロールを抑え安定感も確保している。
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バカ売れした初代オデッセイ
アコードをミニバン風にしたら思いがけず「売れてしまった」オデッセイ
しかし、時代はミニバンを待っていたのかもしれません。
私も初代RA2型に乗っていましたが、最初はフロントノーズがめちゃ低くなっていて
先端がわからなく、それに幅が見た目以上に大きく感じ、
細い道でのすれ違いが「恐怖!」だったのを覚えています。
初代RAオデッセイは、1994年の発売から1999年の5年間に累計で約40万台以上販売され
まさしくホンダにとっての救世主になったのだ。
これで驚くのはまだ早い!
1994年には『日本カー・オブ・ザ・イヤー:特別賞』を
そして排気量2L以上の3ナンバークラスでは、トップに君臨していた「トヨタ:クラウン」を抜き去り
1995年に12万5,590台の販売台数を記録。
この年に、『RJCカー・オブ・ザ・イヤー』を受賞した。
オデッセイのCMには、なんと「アダムスファミリー」に出演した人たちを
総動員したことも話題になった。
YouTubeで『ホンダ オデッセイ アダムスファミリーCM』で検索
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