夏本番で快適なドライブには、カーエアコンは必需品です。特に炎天下でカーエアコンが冷えないのは、長年の恋も冷めると言うものです。実際真夏の車内は、60度以上になることもあります。何となく「冷えが悪い」「臭い」と思ったら暑くなる前に簡単冷えチェックで快適カーライフを!
クルマのエアコンは年中無休
最近クルマは季節に関係なくエアコンは常に『ON』状態になって居ますね。
例えば、
・ 梅雨時なら「蒸し蒸し」対策
・ 夏場なら「暑さ」対策
・ 冬場なら「曇り止め」対策
それに外気が臭い時『内気循環』では曇る時はカーエアコンが効かないのは致命的です。
カーエアコンも車検と一緒で必ず「メンテナンス」は必要なのは知っていましたか?
『カーエアコンチエック項目』
・ 冷え具合
・ ベルトの張りや劣化
・ エアコンフィルターの点検
カーエアコン冷え具合簡単チェック
1:冷え具合点検
本来ならエアコン吹き出し口に温度計を差して点検すれば良いのですが、温度計を使わなくても冷えを点検する方法があります。それは「体感」です。
日頃マイカーだけを運転していると、冷房の効きが悪くなったかどうかわかりにくいです。が、この方法なら簡単にチエックすることができます。
ステップ1:エアコンスイッチをON
ステップ2:温度設定を最低温度(COOL MAX)
ステップ3:内気・外気切り替えレバー(スイッチ)を外気にする
ステップ4:風量を最大(MAX)
ステップ5:この状態でしばらく走る
通勤や買い物、ドライブ中にでもやってみてください。
この方法で確認した後カーエアコンの機能がすべて正常なら「冷え冷え」や「快適な車内」になるはずです。
もし、何となく「ぬるい」とか「冷えてない」と感じるのなら『他の点検」が必要になってきます。
2:エアコンベルトの点検
注意:ボンネットを開けないで音だけで点検する方法です。エンジン回転中は絶対に手を入れたり、覗き込まないでください!!!
最近のハイブリッド車は、エアコンベルトが付いていない車種が多くなっています。アイドリング・ストップ車はエアコンベルトは付いています。
ステップ1:エアコンスイッチをON(エンジンをかける前にONにしとく)
ステップ2:エンジンをかける
ステップ3:ベルトの音を聞く
エンジンがかかる瞬間に「キュ」とか「キュルキュル」とか音がしたら、それはベルトの劣化、調整不良でベルトがダルンダルンになっています。
次に、パーキングレンジに入れたまま、軽く空ふかし(ブーンくらいね)した時、「キュルキュル」音がする時はベルト交換時期かもしれません。エンジンがかかっている状態で「キュ、キュ」と何かが擦れた音がしている場合もベルト交換の時期です。
正常なベルトは、無音です!
3:エアコンフィルターの点検
ほとんどのクルマには、「エアコン・フィルター」が付いています。年式が古いクルマだと、オプション扱いになっているのもあります。
例えば、
SUZUKI(スズキ)アルト系・ラパンなどは付いていない事もあります。
車種によっては付いている場所が違うことがあります。
『例』
「ダッシュボックスの左右を押す」
「扉を開けると・・・」
どこに付いているか、外し方がわからない時には無理せず、この方法でエアコンフィルターの詰まりの確認ができます(あくまで簡易方法ですが・・・)
ステップ1:運転席:助手席の窓ガラス近くの吹き出し口を調整して風をストップさせる
ステップ2:風量を最大にする(温度設定はクールMAX)
ステップ3:オーディオ付近のエアコン吹き出し口に顔を近づける
この状況で吹き出してくる風で息ができないのなら、フィルターの完全詰まりはありません。
もし、吹き出し口にの顔を近づけても、あまり風圧を感じない時は「フィルターの詰まり」「ブロアモーター不良」が考えられます。
車のエアコンフィルターを自分で交換!
意外に知られていないカーエアコンに『フィルター』がついている事実
長年使っているエアコンフィルターはこれ↓
車内に吹き出して来る風が弱く、臭い!!!
木が多いところに住んでいるとこんか感じ↓
臭いけどそれ程気にならない程度の汚れ!!
タバコを吸っている人の車内に入ると『ウェ!』と来るなら相当エアコンフィルターはヤニで真っ黒になっているはずです。
カーエアコンフィルターは車種によってサイズが違うので車検証を手元に置いて『車台番号』『年式』『メーカー』等を確認して注文してね。Amazonなどでも購入する事はできます。驚くほどの金額ではないので1年に1回交換でもいいかも。
特に子供がいるのなら新鮮は空気を吸わせたいですよね。
カーエアコンの修理と金額
ここでの修理価格はあくまで目安として考えてくださいね。実際にクルマに付いているエアコン自体を確認しないと判断できませんので。
エアコンの冷えが悪い場合
エアコン本体の中には、「エアコンガス」は注入されていて、満タンに充填しておいてもおおよそ年間10g程度は自然に減っていきます。
本体に十分なエアコンガスが入っていれば、そこそこ冷えますが、極端に減った場合コンプレッサーが作動しません。つまり、カーエアコンは冷えない、と言う事に。。。
『考えられる故障箇所』
「エアコンコンプレッサー本体の故障」
コンプレッサーが壊れる前には、多少なりとも『異音』がします。
例えば、エンジンをかけエアコンをONにした時、金属音(ゴリゴリ、ガーとか)したら本体が壊れかけている可能性があります。こうなると、コンプレッサー本体の交換しか対処できません。
・・軽自動車クラス・・・約5万円〜
・・普通車セダンクラス・・・約6万円〜
・・ミニバンクラス(ダブルエアコン付き)・・・約8万円〜
「膨張弁の不具合」
膨張弁の作動が悪くなると、エアコン内部の圧力が上がってしまいます。異常に圧力が高くなることで、本体や配管が破裂してしまいます。
それを防ぐため規定値以上の圧力になった場合、コンプレッサーの作動を止めてしまいます。すると、生暖かい風しか出なくなってしまいます。
「エアコンガスの入れすぎ」
エアコンガスが不足しても冷えが悪くなりますが、入れすぎてもよくありません。夏場になるとよくガソリンスタンドで「エアコン点検」を始めます。
この時『エアコンガスが少ないので補充しておきますね』と言われ、入れすぎとも気づかず作業をしてしまうことがあります。
エアコンガスの入れすぎは、コンプレッサーの圧力が常に高くなり機械保護のためコンプレッサーを強制的に止めてしまいます。
なので、ガソリンスタンド以外の整備工場で点検・補充をしてください。何となく冷えが悪いと感じたら「エアコンガスクリーニング」がオススメですよ。
こちら記事で詳しく書いています → [エアコンガスクリーニングは本当に効果があるのか、そして騙されない標準的作業価格はいくらが妥当なのか]
『まとめ」
クルマのエアコンは過酷な条件で動いています。
停止状態から高速走行までコンプレッサーの回転速度は一定ではありません。そして、色々な振動もあり、過酷な条件の中でカーエアコンは仕事をしています。なので、故障する割合も大きいのです。
冷蔵庫とエアコンの原理は同じです。しかし、耐久年数は『冷蔵庫』の方が断然長い期間故障もなく使われますね。
これは、コンプレッサーの回転速度が一定で外からの振動が無いからです。
つまり、クルマのエアコンは年数と走行距離で交換が必要になる部品だと言うことです。
真夏に冷えない車内に居ることは苦痛の何者でもありません。夏場の修理屋はエアコン修理で大忙しです。冷えが悪くなったかな?と思ったら早めの点検をお勧めします。
特に夏に入る前に整備工場やガススタンド、ディーラーで点検をして下さい、
コメント