軽自動車の車検費用は安い!と思っていると泣きを見る。軽自動車はコンパクトで、安く買えることから車検代が安く済むはず、
これは、子供服は大人の服に比べ生地が少なくて済むから安い!と、言っているのと同じことです。軽自動車でも、使っている部品点数はアルファードとそれほど変わりがありません。
軽自動車の車検費用の相場、そしてどこに注意して車検依頼するか?ズバリ!お答えしましょう。
軽自動車の車検代の内訳
軽自動車の車検を受けるときの費用として
・ 法廷費用(自賠責保険・重量税・検査印紙代)
・ 24ヶ月点検・整備費用
に分かれます。
軽自動車にかかる「法定費用とは」
軽自動車の車検でどこで受けても必ずかかる費用(諸費用)を法定費用と呼ばれています。その内訳が
自賠責保険料・・・
24ヶ月:21,140円(2020年4月1日以降)
25ヶ月:21,780円(2020年4月1日以降)
※ 車検満了日と保険始期によって保険料が変わります。
重量税:減税対象車、13年越え、18年越えによって変わります。
申請手数料:1100〜1400円
これら法定費用はあなたから一時的に預かり保険会社や国に支払いを行います。なので、これは業者の儲けではありません。全国共通の価格ですね。
軽自動車の24ヶ月定期点検費用・整備費用
「24ヶ月定期点検費用」
24ヶ月定期点検費用とはこの記録簿の項目に従って点検するための費用を指しこれが業者の儲けとなり、地域によって料金はマチマチです。
記録簿をダウンロードする:PDF形式でダウンロードできます
「整備費用」
整備費用とは、点検した結果、壊れているとか車検に受からない箇所の整備を行う為の修理費用の事を指します。また、これから先の安全に安心して軽自動車を乗る為に今、整備しておいた方が良い部分を整備する費用も含まれます。
これが整備費用で車検代には、「諸費用」+「点検費用」+「整備費用」が含まれる、ということです。
軽自動車の車検を安くする方法
軽自動車だからと言って、使っている部品はベンツやアルファード、フィットと大きな違いはないのです。そして走れば走っただけ、必ずすり減っていく部品があります。例えば、ブレーキがそうです
もし、どうしても安く車検を済ませたいのなら、「ユーザー車検」しかありませんが、新車の初回車検くらいなら良いでしょうけど、点検も整備もしないのですから、クルマに詳しくない方は止めておいたほうが良いです。
「ユーザー車検のデメリット」
ユーザー車検は軽自動車協会に直接クルマを持ち込んで検査を受ける制度です。もし、壊れている箇所があれば、その日には車検証の更新は出来ません。簡単な修理ならOKですが・・・。
時間と手間がかかるのは、致し方ありませんね。
もう1つ、車検にすんなり合格しても、故障しない保証はありません。点検・整備をしていないのですから・・・。
例えば、ブレーキが効かなくなった、エンジントラブルで道路の真ん中で立ち往生、などなど・・・。あなたの貴重な時間を失うことになりますし、道路の真ん中で立ち往生は危険です。
つまり、点検・整備をする本当の意味は、安心とあなたの大切な時間を買っている、ということです。
軽自動車で多い車検の交換部品
軽自動車は排気量が小さいのでエンジン回転数は普通車に比べ高回転です。
(時速50km走行時)
軽自動車・・・約3400回転
フィット・・・約2600回転
アルファード2.4l・・・約1800回転
この例からも軽自動車はエンジンを酷使していることがわかると思います。
その他にも、プラグ・エンジンオイル・オルタネータベルトなど普通車に比べると早く磨耗します。
プラグ交換目安
一般プラグ・白金プラグ・イリジウムプラグなど使用プラグで交換時期は変わります。
「一般プラグ・白金プラグ・イリジウムプラグの交換距離の目安」
軽四輪車 7,000~10,000km
「白金プラグ(長寿命タイプ)・イリジウムプラグ(長寿命タイプ)の交換距離の目安」
四輪車 ~100,000km
(NGK公式サイトより)
※ プラグを交換するだけで排気音が太くなりますよ。燃費が上がると思われます!
エンジンオイル交換目安
軽自動車のエンジンは普通車のエンジンに比べ過酷な条件下で働いています。なので、オイル交換はまめに行うことでクルマの寿命を伸ばすことが可能になる消耗品です。
1:潤滑作用
2:密封作用
3:冷却作用
4:清浄分散作用
5:防錆作用
エンジンオイルの交換時期(走行距離数)は一応メーカー指定だと、10000kmと言われています。
(SUZUKI公式サイトより)
しかし、実際のところ現場で色々なクルマのエンジンを見てきていますが、5000kmが交換時期目安で間違いないかと・・・。
オルタネータ・エアコンベルト交換目安
オルタネータ・エアコンベルトに関しては、使い方・走り方次第になるのですが、一番わかりやすいのが、音で判断するのが良いですよ。
例えば、ヘッドライトをONにしエアコンを使用した時に“キュルキュル”とか“シャー”という音が出てるなら交換目安ですね。早めに交換することでオーバーヒートやバッテリー上がりを防止します。
軽自動車で多い警告灯の不具合
平成29年2月からメーター内の警告灯が点灯しているのは車検に受かりません!
詳しくはこちらの記事に書いています
特にエンジンマークが点灯している原因で多いのは、O2センサー不良、これね↓
このセンサーの役目は、燃料の濃い・薄いを判断し、適量を判断するのに使われています。O2センサーが不良だと、燃費が悪くなったり、始動性に悪影響を与えます。
先日見積もりした「ムーブ」だとO2センサー2個交換で、約30000円(工賃込み)でした。社外のO2センサーを使ってもこの金額になり、この分が整備費用としてかかってきます。
ここ重要!!!
それと、意外に知られていないのがフロントブレーキのサビです。冬場に凍結防止の塩(融雪剤)の影響か?ディスクローターがサビ錆になっているのが結構多く見られます。
こんな感じ↓
ここまで酷くなるとブレーキが効かなくなり、制動距離が長くなりますぜ!
昔のクルマでは考えられないのですが、経費削減のため材質を落としているのが原因かもしれません。。。
錆びたディスクローターを使っていると、制動距離が基準より長くなります。
※ あたり面が少なくなっているので当然といえば当然ですね!
でも、車検の基準(制動力)は上がるので車検には合格する場合もあります。
しかし、車検に受かるから安心ではありません。特に注意して欲しいのが『ユーザー車検』で取ったクルマ!
あ、あ、あ〜、ブレーキが効かなくて、あと3m短く止まってくれれば。では、既に手遅れです。
その3mのための保険が、最大制動力を生む、正常なブレーキシステムです。なので、ブレーキに関しては絶対にケチらないことです。
良心的な整備工場なら、追加が発生したら、連絡をくれます。
その時、
・ なぜ交換が必要なのか?(理由)
・ 費用はいくらなのか?
・ 交換した部品を見せてくれるのか?
・ なぜ、このようになるのか?
を丁寧に説明してくれます。
ここが車検を選ぶ時のポイントです。でも実際に車検を頼んで見ないと分からない部分でもありますが。ここは口コミや知り合いがどこで車検を受けているのかも参考にすると良いでしょう。
安く車検を取りたいのは私もそうです。しかし、不具合があってもそのまま乗り続けたいとは思いません。安心と時間を買う、と思えば決して車検費用は高いものではないはずです。
ま と め
軽自動車の車検料金が安いのは、ガソリンスタンド車検が全般的に安めになっています。
でも、少しでも不安があるのでしたらオートバックスのような量販店で車検を受けても良いでしょう。
新車初回(初めての車検)ならガソリンスタンドがお得かも知れません。ディーラーは予防整備が多く長く乗るのならディーラー車検をオススメします。
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