アイドリングストップしないのはある条件をクリアしていないから、ダイハツ編

アイドリングストップ機能付きのクルマが多くなっています。 普通ならアイドリングストップしているはずなのに、気が付いたら、アイドリングストップしなくなっている。

ダイハツ車に多い、アイドリングストップしないわけを解説しています。また、アイドリングストップの購入を考えている人には『現役メカニックだからわかる、アイドリングストップ機能のデメリット』を確認してからでも、購入するのは遅くありませんよ!

ダイハツ車アイドリングストップ最新情報

ダイハツでアイドリングストップ機能付きのクルマは

ダイハツアイドリンドストップ車

・ ミラ・イース
・ ミラ・ココア
・ ミラ
・ キャスト
・ ムーブ
・ ムーブ・カスタム
・ ムーブ・キャンバス
・ ムーブ・コンテ
・ タント
・ タント・カスタム
・ ウェイク
・ ブーン
・ トール
ほとんどに

現在販売されている殆どのクルマには『エコ・アイドル機能』が付いています。

以前のアイドリング・ストップ機能は「信号待ちや渋滞でブレーキをしっかり踏んでいる時のみ、アイドリングストップ」させていました。

しかし、最新版として『eco IDLE』は以前のシステムを進化させたバージョンでは減速し始めた等でエンジンが止まるようになっています。それ以外にも

アイドリンドストップ条件例
・ ブレーキを踏んでいる
・ ハンドルの切れ角は少ない
・ 車速、約9km/h以下になる
・ アクセルペダルを踏んでいない
・ ライトスイッチがOFF
・ フロント・ワイパー・ウィンドウォッシャーを作動させていない
・ 急ブレーキかけていない
・ ABS/VSCが作動していない
・ スマートアシスト作動していない

とき、完全に停止する前にエンジンを止めます。

簡単に説明すると、一定条件が整えば惰性で走ると言うことです。(2017年3月時点)

アイドリングストップしない条件

せっかく環境に、お財布に優しい『アイドリングストップ機能』ですが、作動しなければ燃費は良くなりませんよね。

メーカーでは「作動には一定の条件があります」と言うだけで詳しく教えてくれてもいいじゃないか!と思ってしまいます。そこで、分かりやすく説明できるようとっても詳しく調べてみました。

『アイドリングストップしない条件』

クルマに求められているものは、快適に安心して安全にドライブできる、です。だから運転に不安を感じるような条件下ではアイドリンドストップはしない!と考えて良いと思います。

例えば、
1:バッテリが弱っているのに頻繁にストップ・再始動を繰り返していれば短期間にエンジンがかからなくなることは予想できます。

2:真夏日にエアコンをガンガンつけていても涼しくならない車内で信号で止まるたびに「エンジンストップ」させられたら汗だくになって不快な思いをしてしてしまいますね。

3:夜間走行に必要なヘッドライトをつけているのに頻繁にアイドリングストップしたのでは、バッテリが上がってしまいます。
つまり、ユーザーに不快で不安な思いをさせてまで、エコドライブの為アイドリンドストップする必要はありません。

『アイドリングストップしない条件』をまとめておきます

アイドリンドストップしない条件
1:バッテリ充電量が一定以下の場合
2:エンジン・ミッションが冷えている場合
3:車内が暑い・寒い場合
4:ヘッドライト点灯している場合
5:フロントディフロスターを使っている場合
6:エンジン始動後10km以下走行
7:外気温が0度以下の場合
8:ボンネットが開いている
9:シートベルトをしていない
10:バッテリ交換後の初期化していな


アイドリンドストップしているかどうかの確認はメーターパネル内の「eco idle off』のオレンジ色の警告灯が点滅する事で分かるようになっています。

エンジンを始動させるには、バッテリだけが頼りです。もし、交差点の真ん中でバッテリーが上がってしまったらそれはとても危険です。アイドリンドストップの基本として最悪の状態を回避するのにバッテリーを保護するのが絶対的条件があります。

『バッテリーの寿命を確認する方法』はこちら

ダイハツ社アイドリングストップクルマのデメリット

これからダイハツのアイドリングストップ機能付きのクルマを購入しようと検討している人へアイドリングストップを上手に使えば、『ガソリン代』の節約になります。ガソリン代は直接「家計」に響いてきます。
しかし、メリットには、必ずデメリットも存在することを忘れてはいけません。

『アイドリングストップ機能のデメリット』

アイドリングストップ機能のデメリット

1:エアコン使用時は送風になる
真夏日ほど暑くない、春や初秋など暖かい日にエアコンを使って温度調整するときにアイドリングストップすると「風=送風」になるので車内が一気に熱くなる。(エアコン使用時には基本的にアイドリングストップはしませんが・・・。)

2:渋滞が続くとき
ノロノロの渋滞時は、ストップ・ゴーを頻繁に繰り返します。少し走っては「止り」、「再始動」したら、また「止まる」
エンジンが止まるぶんには「スー!」と止まるのでいいのですが再始動時に「クルマに振動」は必ずきます。これが頻繁に起きるを想像してください。結構不快になりますよ

3:足がツル
アイドリングストップを継続させるためにはブレーキを強めに踏む必要があります。少しでも気を緩めと「再始動」しますので、ブレーキペダルを強く踏み込まないといけません。これが結構苦痛で、長時間になると足が突ってしまいます。

4:バッテリーが高い
軽自動車のノーマルタイプのバッテリーに比べると、アイドリングストップ専用のバッテリーは2倍程価格差がでます。また、バッテリー自体の寿命もノーマルタイプに比べると短いので家計に響く事になるかも知れません。交換をオススメするとみなさん、驚きますよ!

アイドリングストップ機能は優れた機能ですが、購入前に知っておけば、買ってから後悔しなくて済みますよ。

ま と め

アイドリングストップ機能付きは燃費向上の為だけの機能だと私は思っています。信号や渋滞で止まる度に「ギュルギュル」とか言ってエンジンが再始動するのですから、万が一バッテリーがその瞬間上がってしまえば再始動が出来なくなってしまいます。

メーカーも安全策を考えていて、バッテリーが弱くなって来たら強制的にアイドリングストップはしないようにしています。そしてメーターパネル内に警告を出し早めにバッテリー交換をするようになっています。

それに、右折交差点で停止してもエンジンが止まりそこから再始動をするので、どうしても発進がワンテンポ遅くなります。このタイミングで対向車が来てしまえば事故になる確率が高くなります。

燃費とメンテナンス費用、安全性を天秤にかけるとアイドリングストップ機能付きのクルマは本当に必要なものかと考えてしまいます。