ヘッドライトをハロゲンからHIDにする時、意外に知られていないのが数字が大きければ明るい!と勘違いする事。せっかく大金を叩いて購入したHIDキットが実はハロゲン球より暗いと言う事実をあなたは知っていましたか?
このサイトではヘッドライトをハロゲンからHIDにする初心者に「ここに注意すれば完璧ポイント」を記事にしています。買ってからじゃ遅い『損しないhidキットの賢い買い方』を伝授します。
ヘッドライトHID化はここが重要、要初心者必見
クルマのヘッドライトをHIDにしたから絶対明るい!
そんな妄想を覆すショッキングな実験をしてみましたよ。
実験に使用したクルマは、
『ワゴンR』
・ 年式は古い(忘れてしまったのだ)
・ ヘッドライトはプロジェクタータイプ
「ヘッドライトの違い」
・ 向かって左→ノーマルバブルハロゲンタイプ
・ 向かって右→HID(6000k)
※ ヘッドライト自体は薄汚れあり
ヘッドライトは車検にも関係ある部分で最低光量が法律で決まっています。
現在の車検の検査合格ラインはロービームで6400カンデラないと車検には通りません。そして、綺麗にカットラインが出ていないとNG。
hidは車検に通らない驚くべき測定結果
『ハロゲンの場合→106cdあり合格』
カットラインにも注目ね!!
『HIDの場合→25cdで不合格』
ピンボケで分かりずらいと思いますが、テスターは基準値を数字で表し緑か赤で合格判定をしています。
それにHIDの場合光軸がかなり下向きにずれているのがお分かりになると思います。ハロゲンの場合、カットラインが基準値に入っていますが、HIDの場合基準値外です。(ライト本体が調整出来ればですが)
つまり、HIDを選ぶ時「6000ケルビンだからハロゲンより明るぜ!」は逆に暗くなってしまう、事もあると言うことです。そしてここ重要!HIDに交換したら必ず「光軸調整」をすること。
でないと、対向車からパッシングの嵐を浴びせられること間違いなし、ですよ。
ヘッドライトをハロゲンからhidに交換する時の注意点とは
クルマのヘッドライトには使われている電球によって4種類あるのは知っていましたか?
シールドタイプヘッドライト
電球とレンズが一体化し、球だけの交換ができないヘッドライト球で現在では使われていません。(旧車はまだこのタイプが残っている)
シールドビーム (sealed beam lamp) は、レンズおよびリフレクター(反射板)を組み込んだ白熱電球のことである。
発光フィラメントと不活性ガスを充填した点では従来の白熱電球と同じ構造であるが、
光線を一方向へ向けるために電球の一部に反射板を設けたものである。引用元: Wikipedia
ハロゲンタイプヘッドライト
現在多くのクルマがハロゲンタイプを使用しています。
ヘッドランプの基本構造はレンズ、反射鏡、光源の3つの部品から作られていてライトが切れた場合バルブ交換だけで済むので経済的。
例えばこれがハロゲン球↓
PHILIPS(フィリップス) ヘッドライト ハロゲン バルブ H4 3400K 12V 60/55W レーシングヴィジョン RacingVision 輸入車対応 2個入り 12342RVS2
HIDタイプヘッドライト
遠くまで照らし指向性が強いので光軸調整しないと対向車が幻惑してしまうほどの威力がある。
メーカーによって呼び名が「デスチャージ」「キセノン」「HID」となっているけど全てがhidヘッドライトです。
ディスチャージヘッドランプ(Discharge headlight、放電式ヘッドライト)は、
従来の白熱電球(ハロゲンなど)に替わって、メタルハライドランプなどのHIDランプを使った自動車や鉄道車両の前照灯である。
メーカーによって、HIDヘッドランプ、キセノンヘッドランプ、ディスチャージヘッドライトなど、呼び方はさまざまである。引用元: Wikipedia
例えばこれが純正HID交換タイプのHID↓
fcl(エフシーエル)公式HP
LEDタイプヘッドライト
LEDヘッドランプは消費電力がハロゲン球より少なく光量はHIDより多いのでこれからはLEDが本格的に出回ってくるでしょう。
例えば、H4型のハロゲンはハイビームで60w、ロービームが55w必要なところLEDならハイ/ローともに37wと如何に消費電力が少なくて済む。そして製品自体の寿命も長くなり、経済的と言えます。
しかし、LEDの特性上100度以下に冷却しなければいけないのでヒートシンクや冷却ファンが必要で、車種によってはLEDが付かない場合もあります。
例えば、これがLEDヘッドライト↓
HIDと比べてヒートシンクがついている事で本体の形状が全く違います。
fcl(エフシーエル)公式HP
ヘッドライトの違い(歴史)を振り返ってみましたが、その進化にはとても驚きです。
昔はシールドビームからハロゲンにレンズごと交換してそれこそ「明るい!!」と驚いていたのが今では消費電力を少なくしそれでいて「眩しい程明るく」なっているのですから〜。
では初めてのHIDを購入する時の注意点を幾つかまとめてみました。。。
初めてhidを購入する初心者向けアドバイス
ハロゲンからhidにする時一番気になるのは、『明るさ』だと思います。が、hid製品に記載されている「ケルビン」は明るさではありません。詳しく解説していきますね。
hidでよく目にするケルビンとは
hid化する時、あなたが一番迷うのは「ケルビン数」で選べる製品が沢山有りすぎる(T.T)
ケルビンとは簡単に説明すると「色の温度」を指します。
もしもっと深く光の事を知りたいのでしたらこちらのサイトが丁寧に解説しています。(画像もこちらのサイトからお借りしました)
・ ケルビン数が低いと『赤みを帯びる』
・ ケルビン数が高いと『青みを帯びる』
実際のHIDで見てみる↓これ
純正HIDのケルビン数は概ね5000〜6000の間です。中には8000ケルビンとか付けているクルマも実際にありました。
が、車検は全く通らない程暗く、雨の日の夜は全く見えないでしょう。
そんな事があったのでこの記事を書いて見たのですが・・・。
hidオススメは・・・
8000ケルビンhidは絶対に購入しないで下さい。まず、車検対応になってなく、対向車にかなり迷惑をかけます。
そこでオススメのhidは
・ 車検対応品であること
・ 見た目もスタイリッシュ、5000〜6000ケルビン
が、オススメです。
ハロゲン球のような黄色味帯びた色だと雪や雨の日でも安心走行できますよ。でも、せっかくhid化にするからには見た目も重視したいし。
ま と め
夜間走行はヘッドライトの光の範囲しか見えません。
それでなくても昼間とは全く視界が変わるので12000Kとか売っていますが(雨天は絶対走行不可)実用的でかつ車検対応の製品を絶対に選ぶべきです。
先が見えないヘッドライトで万が一、人身事故を起こしてしまっては「後悔しきれません」
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